猫とネズミがどったんばったん織りなす日常を描いた『トムとジェリー』に焦点を当てた展覧会「誕生 80 周年 トムとジェリー展 カートゥーンの天才コンビ ハンナ=バーベラ」が、松屋銀座で開催中です。世界中で広く愛されている猫とネズミのコンビの暮らしは、どのようにして作られてきたのでしょうか?多彩な展示内容を、デヴィ夫人がゲストとして出席したセレモニーの様子と併せてレポートします!
今回の展覧会は、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラの制作会社ハンナ・バーベラ・プロダクションが生み出した『トムとジェリー』が、2020年に誕生80周年を迎えることを記念して開催されたものです。会場には、セル画や設定資料、ラフスケッチやストーリーボードなどの資料が所狭しと並んでおり、いかにしてコンビが誕生したのかをはじめ、ウィリアム・ハンナとジョセフ・バーベラの経歴、トムとジェリーを描く上で二人が大切にしていたポイントなどが詳しく解説されています。
また、『トムとジェリー』だけでなく、ハンナ・バーベラ・プロダクションが生み出した『チキチキマシン猛レース』『原始家族フリントストーン』『宇宙家族ジェットソン』『スクービー・ドゥー』などの名作の歴史をひも解く展示も楽しむことができます。ほかにも、アニメーションの制作現場の様子を収めた写真なども盛りだくさん。アニメ好きな方は、今と昔でアニメの制作プロセスがかなり違うことを改めて勉強できますし、新鮮さを感じられるのではないでしょうか。
「見るぞ!勉強するぞ!」と気合を入れずに、ふらっと行って展示を眺めたりしていても、いつの間にかけっこうな時間が過ぎていきますね。グッズの販売コーナーに寄るのも楽しいですよ。展覧会限定のアパレル、ぬいぐるみ、日用雑貨などのオリジナルグッズや、先行販売される「BE@RBRICK TOM & JERRY」などの約200アイテム、みんな可愛いです。
今回は、ハンナ・バーベラと一緒に仕事をした経験があり、ワーナー・ブラザース・アニメーションのスパイク・ブラントさん(アニメーター/監督/プロデューサー)が来日。ブラントさんは「90年代の終わりに、がワーナー・ブラザースの一部となったときから、二人と一緒に仕事をしてきました」と回想し「特にジョセフと一緒に仕事をする機会に恵まれ、本人から『トムとジェリー』の描き方やアニメーションの様々な過程について、本当に多くのことを学びました。ジョセフにとって最後の『トムとジェリー』のプロジェクトにも参加させてもらいましたが、その作品も今回の展示の一部になっています」と笑顔で明かしていました。
当日は、来年に80歳を迎えるということで、社交家のデヴィ夫人も特別ゲストとして出席。パープルのドレスが存在感抜群なデヴィ夫人は「本当に飛びつきたくなるような、かわいらしいフィギュアとか、素晴らしい絵がたくさん並べられておりました」と白い歯を見せていました。