皆さまは自分自身の「身体」についてどこまで理解をしているでしょうか。普段何気なく動かし、触り、見ている自分の身体。今回、その身体について改めて考えるきっかけをくれる展覧会が開催となります。
「わたしのからだは心になる?」展
このたび、東京都では「持続可能な新しい価値」を生み出す「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」を推進する取組の一環として、「SusHi Tech Square」1 階フロアを 2023 年8月 30 日(水)より開設し、第1期展覧会として「わたしのからだは心になる?」展を開催することとなりました。
東京都千代田区丸の内の「SusHi Tech Square」1階では、常識や固定観念をくつがえす視点を一人ひとりが発見し、日々の生活や思考を自由にする創発拠点として、未来の価値を共に創造していく展覧会シリーズ「PASs(Playground for Alternative Seeds)=新たな種を育む思考の遊び場」を今後継続的に開催。
第1期展覧会「わたしのからだは心になる?」展では、若手クリエイターを中心としたアートとテクノロジーの作品を展示します。
「わたしのからだは心になる?」展コンセプト
スマートフォンや VRが登場し、今後は AI や自動運転などが普及していくと予想されるこの世の中。これから機械と私たちの身体の境界は徐々に曖昧になっていくかもしれません。
また、私たちは自分の体の内側、すなわち細胞や臓器などを直接見たり動かしたりと、コントロールすることは出来ません。これは見方を変えれば、自身の体には、まだまだ未知なるイメージが眠っているとも言えます。
「わたしのからだは心になる?」展では、自身の「身体」のありようを鋭く問いかける作品群を展示。自分固有のものだと思っていた体が、今までとは異なる形や感覚になったり、社会における身体の存在を考え直したりする機会を提供してくれます。
展示クリエイター
・Alternative Machine
「人工生命 (ALife)」研究から生まれた理論や技術の社会応用に挑戦する研究者集団。最適化や効率化を追求するのではなく、生命的な新たなテクノロジーのあり方を探求している。
・神楽岡久美
東京都出身。武蔵野美術大学大学院修了。歴史上、人類の身体に影響を与え続けてきた「美力(美的価値)」に注目し、現代の技術を駆使して新たな美を検証する作品を制作している。
・筧康明+赤塚大典+吉川義盛
インタラクティブメディア研究者・アーティストの筧康明、Firefox の開発を中心に行うプログラマーの赤塚大典、ビジュアルコンテンツデザインを行う吉川義盛によるユニット。
・小鷹研究室 as 注文の多いからだの錯覚の研究室
工学博士・名古屋市立大学芸術工学研究科准教授の小鷹研理主宰。「からだの錯覚」を通じて「ミニマルセルフ(最小限の要素で構成される自己)」に深く干渉する体験を志向した展示を多数企画。
・Synflux
持続可能な次代のファッションをつくりだす思索的デザインラボラトリー。先端のデジタル技術を活用して、個人の創造性を発露できる循環型創造社会の実現を目指す。
・ソンヨンア+鳴海拓志+新山龍馬+勢井彩華
インタラクションデザイン研究者のソンヨンア、バーチャルリアリティ・認知科学研究者の鳴海拓志、ソフトロボット研究者の新山龍馬、エクスペリエンスデザイナーの勢井彩華による共同研究チーム。
・ノガミカツキ
武蔵野美術大学在学中より海外の国際芸術祭等に出展し 17 カ国で作品を発表。近年は人間の顔や肌をモチーフに、外見から形成されるアイデンティティについて問い続けている。
・花形槙
資本主義社会において変容する自他の境界、人間と非人間の境界への関心のもと、「私」あるいは「人間」でなくなっていく肉体についての実践を行う。
・特別展示
早稲田大学基幹理工学部表現工学科 橋田朋子研究室
・関連展示
地方独立行政法人 東京都健康長寿医療センター
地方独立行政法人 東京都立産業技術研究センター
自身の身体について新たな感覚や考え方をもたらしてくれるであろう「わたしのからだは心になる?」展。興味がある方は訪れてみてはいかがでしょうか。展覧会詳細は以下の通りです。
「わたしのからだは心になる?」展 開催概要詳細
会期:2023 年 8 月 30 日(水)~11 月 19 日(日)
休業日:月曜日(ただし 9月18日、10月9日は開場)、9月19日、10月10日
開場時間:平日 11:00~21:00(最終入場 20:30)/土休日 10:00~19:00(最終入場 18:30)
入場料金:無料
入場方法:個人は予約優先(当日枠あり)、団体は予約制 ※予約方法は後日ご案内します。
会場:SusHi Tech Square 1 階 〒100-0005 東京都千代田区丸の内 3-8-3
主催:東京都
公式サイト:https://sushitech-real.metro.tokyo.lg.jp/first
SNS:Instagram(@sushitech_space)
YouTube(https://www.youtube.com/@sushitech_space)