2018年……
平昌五輪で日本勢が冬季最多となる13個の金メダル獲得、将棋界の新星・藤井聡太さんが最年少で七段昇格など、様々な胸躍るニュースがありましたが、その一方で寂しさを伝える多くの訃報もありました。
今回は、亡くなった方々の功績を思い出しながら、今年一年を振り返ります。
1月
星野仙一さん……4日、すい臓がんのため70歳で逝去。明治大学から1969年、中日ドラゴンズに入団。闘志あふれるピッチングで不動のエースとしてマウンドを守り通算146勝。引退後は中日、阪神、楽天の監督を歴任し17シーズンで4度のリーグ優勝、1度の日本一に輝きました。
有賀さつきさん……30日、52歳で逝去。病名は非公表ですが報道によると乳がんとみられています。元フジテレビアナウンサーで女子アナブームの火付け役のひとり。退社後も精力的に活動し2002年に元上司でフジレテビ解説員(06年に離婚)と結婚し長女を出産しました。
2月
大杉漣さん……21日、ドラマ撮影中、仕事が終わりホテルに戻ったところ体調不良となり病院へ搬送されましたが急性心不全で息を引き取りました。66歳でした。テレビや映画の脇を固める名優で北野武作品には欠かせない存在だった一方、バラエティー番組などにも多く出演。人望も厚くビートたけしさん、草彅剛さん、岡村隆史さんら様々な分野の有名人が追悼のコメントを発表しました。
田宮榮一さん……16日、転移性肺がんのため逝去。85歳でした。たたきあげで警視庁の刑事から捜査一課長や警ら部長を歴任。退官後はテレビコメンテーターとして事件や警備についての専門家として活躍。某事件での犯人像について犯人は「内部、もしくは外部の者の犯行」「男性といわれているが、女性である可能性も否定できない」と予想解説したのは有名でした。
3月
スティーブン・ホーキングさん……車いすの天才物理学者として知られるホーキング博士が14日、76歳で亡くなりました。イギリスの物理学者でブラックホールや相対性理論に関する画期的な研究で知られる宇宙物理学の先駆者。21歳のときニューロン病と診断され車いす生活を余儀なくされました。報道によると遺品の一部がオークションにかけられ車いすが440万円で落札。慈善団体に寄付されたそうです。
4月
高畑勲さん……5日、肺がんのため亡くなりました。82歳でした。
アルプスの少女ハイジなどを手掛けたアニメ映画監督で2013年の「かぐや姫の物語」はアカデミー賞長編アニメ部門にノミネートされました。お別れの会では、ともにスタジオジブリを立ち上げた盟友・宮崎駿監督が涙ながらに追悼コメントを読み上げました。
衣笠祥雄さん……23日、大腸がんで逝去。71歳でした。1965年、広島カープに入団。赤ヘル軍団の三塁手としてチームに貢献し2215試合連続出場。これは当時の世界記録となり国民栄誉賞に。また背番号3は広島の永久欠番となりました。
朝丘雪路さん……27日、82歳で逝去。死因は明かされていませんが近年アルツハイマー型認知症を患っていました。父は日本画家・伊東深水さん。宝塚歌劇団に入団し退団後も女優として活躍。タレントとしてはテレビ番組『11PM』のアシスタントとして出演し人気者に。また73年に再婚した津川雅彦さんとはおしどり夫婦として有名でテレビ共演が多くありました。
5月
西城秀樹……16日、急性心不全のため63歳で亡くなりました。郷ひろみさん、野口五郎さんと新御三家として昭和の歌謡界を引っ張ったスターで、代表曲YOUNG MANはテレビ番組「ザ・ベストテン」で9週連続1位、また唯一最高得点9999点を記録しました。
6月
加藤剛さん……18日、胆のうがんのため80歳で逝去。早稲田大学を卒業後、役者の道に入り1962年ドラマ「人間の条件」でデビュー。代表作は30年にわたりシリーズ化された「大岡越前」。昭和の二枚目俳優として名を馳せ、ダウンタウンの松本人志さんは、男前と言ったら加藤剛さんの名を上げるほど。
ビックバン・ベイダーさん……18日。肺炎による闘病後、米国で亡くなりました。63歳でした。新日本、全日本のマットで活躍した巨漢のプロレスラーでともにチャンピオンベルトも巻いた実力者。近年は心臓病を患い余命宣告も受けていたそうです。
2018年、下半期へ続く……