
日本郵便株式会社は「年賀状はこんなに簡単に、楽しく作れる!」をコンセプトに、GoogleのAIアシスタント「Gemini」の画像生成機能を活用したサービス「#Geminiで年賀状」の提供をスタート。12月15日から1月15日まで無料で利用することができる。
本サービスは、Geminiを活用して、誰でも直感的にオリジナル年賀状を作成できる点が特長。これまで年賀状にあまり触れたことがなかった若年層を主なターゲットに据えている。
「感謝の気持ちを丁寧に伝える」ことの価値
日本郵便が実施した20代~60代の男女1000名への消費者意識調査では、年賀はがきを送る目的として、「新年の挨拶・定例の習慣」(62%)に次いで、「日頃の感謝やお礼を伝えるため」(35.3%)が上位に挙げられた。
さらに注目すべきは、「ひと手間をかけて感謝を伝えてもらうこと」に対し、全体の約8割が良い印象を持つと回答した点だ。デジタル化が進む一方で、“気持ちを丁寧に伝える行為”そのものへの価値は、むしろ高まっていることがうかがえる。

日本郵便の切手・葉書室長・松本俊仁氏も「年賀状がそのニーズを叶えるものであると感じており、本サービスもより多くのみなさまにご実感いただける、喜んでいただけると期待をしております」と意気込みを語った。
「Nano Banana Pro」により写真のリアルさが向上
本サービスの核となるのが、Geminiの最新画像生成モデル「Nano Banana Pro」だ。フォトリアリズムの向上、プロンプトの理解力、正確なテキスト描画能力の3点が大きく進化し、これまでAIが苦手としてきた、人間の手や指の描写、自然な光の当たり方、素材の質感も飛躍的に向上している。

Google日本法人のシニアディレクター・小池渉氏も「さらに驚くべきは、画像内に文字を書き込む能力です。正確な日本のタイプグラフィー、温かみのある手書き文字、そして力強い修理の表現力まで、業界最高レベルの精度を実現しました」と熱く語る。
“9つのテンプレート”を活用してオリジナル年賀状を生成
「#Geminiで年賀状」の利用方法はとても簡単。特設サイトにアクセスし、専用ジェネレーターにあるテンプレートから好きなものを選択し、使用したい画像(複数枚も可能)をアップロードすれば、オリジナル年賀状を生成できる。テキストメッセージの追加も行え、縦横比も調整可能だ。また、郵便局のプリントサービス内の専用ページにて、年賀状印刷の申し込みも行える。
テンプレートは、「和装デザイン」「浮世絵」「モノクロデザイン」「おせち」「雪景色」「プリクラ」「毛糸デザイン」「4コマ漫画」「ジョッキー」の9種類が用意されている。

「家族全員が揃ったいい感じの写真がないという場合でも問題ありません。スマホの中にある別々の画像をアップロードするだけで 、AIがそれを組み合わせて自然で最高の1枚となる集合ショットを生成することも可能です」と小池氏は語る。
年賀状を作りたい気持ちはあるものの、面倒に感じていたり、作り方がわからなかったりする人は、ぜひ「#Geminiで年賀状」を利用してみてはいかがだろうか。






