【注意】気づかない「大人の発達障害」…家庭崩壊、無職、引きこもりになる前に診断を

2016/07/26
放送作家 石橋アキ江

精神的に病んでしまった人が退職した場合、外の世界をシャットダウンしてしまう引きこもりになることも多いと言います。

そんな引きこもりに対する調査をした「ひきこもり支援ガイドライン」の中で、引きこもる要因の第1位が「発達障害」なんだそうです(厚生労働省調べ)。

 

新しい環境で頑張ろうと、仕事を始めたものの「自分の思い描いていたものと現実は違っていた」と、どんどん自分の殻に閉じこもってしまうという意見が多いと言う結果が。

 

そんな「大人の発達障害」について、小学校や会社のカウンセラーとして活躍されている方にいろいろと聞いてみました。

 

発達障害とは…

医学的には「脳機能障害」の一種とされています。発達障害の人は、他の人とコミュニケーションをとったり、普通に社会生活を送ることに、困難を感じる場合があります。そんな発達障害の中でも、事例が多く報告されている2つをご紹介します。

 

ASD(自閉症スペクトラム障害)

相手の気持ちを理解するのが苦手で、「友達の輪に入ろうとせず、一人でいることが多い」「相手の反応を考えず、自分の興味のある事だけを一方的に話し続ける」「まわりの空気が読めない」「突拍子もない発言をしてしまう」などの特徴が見られるのがASD。

週刊朝日
大人の発達障害…ASDの人の…
Fujisan.co.jpより

 

ASDは、IQが高かったり、学力が高かったりすることが多く、子ども時代は見過ごされてしまったという件が多いとされています。

 

ASDの主な症状は、目に見える場所に何があるかは理解できますが、目に見えない、例えば引き出しの中など、中身を推測したり、物事を想像するのが苦手で難しいとされています。

 

ADHD(注意欠如多動性障害)

主に言われているのが、不注意、多動性、衝動性という3 つの症状。

具体的には、「落ち着きがなく、仕事などでケアレスミスをする」、「約束を守れない、時間の管理が苦手」、「片づけられない、優先順位がつけられない」等があげられます。

日経おとなのOFF
それは「大人のADHD」かもしれません…
Fujisan.co.jpより

 

しかし、発想力が豊かで次々に新しいアイデアが湧いてくる、興味・関心が広がりやすい、という特徴を持っているため、ちょっと変わってはいるが、アーティスティクだね…などと言われ、気づかない場合も多いと言われています。

 

現在では、薬で治療するという形も研究が進んでいますので、「日々の生活が上手くいかない…しかも症状が当てはまるかもしれない」と思た方は、一度病院へご相談にいくことをお勧めします。

 

病院と言うと、構えてしまう方もいらっしゃるとは思いますが、気軽に今のモヤモヤを晴らしに行く!と言う感じで受診してみてください。

 

大人のひきこもりは、生活保護者増加の危機にもなり、国としてもいろいろと対策をこうじています。

世間の目が…と思う方もいるかもしれませんが、早めに行動を起こせば起こすだけ、今抱えている問題を早く解決する糸口が見つかるんだそうです。

 

「はじめのい~っぽ」って言う遊びがありましたが、動き出すことがやはり大事ですよね。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

放送作家 石橋アキ江
この記事を書いた人

放送作家 石橋アキ江

"テレビ番組、ラジオ番組の構成や脚本を執筆中。 中学校教員として十年以上の経験から、現場で悩みを抱える多くの人達に人生は楽しいものだと思ってもらえる作品を提供したいと日々模索中。参加作品「神秘に触れる夜」「ADVANCE EARTH」「携帯恋愛アプリMYNAME」など。"

放送作家 石橋アキ江が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop