歌手の安室奈美恵様が自身の誕生日9月20日に、突然の引退表明を発表。テレビの速報テロップが出るほどの衝撃でございました。その後も、様々なところに波紋を広げております。ラジオでは安室様の曲がヘビロテ中でございます。さらに、ネット上では「ショックで仕事を休んだ」など引退を惜しむ“アムロス”現象が広がっております。
そんななか、アムロスのひとりでもある大人絵本マニアN田N昌が、アムロスの方に読んで頂きたい、癒されて欲しい「大人絵本」をご紹介させて頂きます。その「アムロス処方絵本」とは、こちら。
「ぼくのともだち」(作:刀根 里衣)
刀根里衣様の「ぼくのともだち」でございます。“別れ”がテーマの絵本は、卒業式、卒園式などを意識したものなど、子供をターゲットにしたものはたくさん出版されておりますが、大人向けとなるとなかなかございません。
ところが、アムロスの中、たまたま訪れた刀根里衣様の個展『えほんのそとがわ』で、「こ、これだ!」とアムロスを癒してくれる絵本を発見したのでございます。(個展では絵本も販売しております)
改めて、刀根様についてご紹介すると…
現在イタリア・ミラノを拠点に活動中(たまに帰国)。2012年から2年連続で絵本作家の登竜門といわれる「ボローニャ国際絵本原画展」に入選。2013年には日本人としては初の「国際イラストレーション賞」を受賞されております。
最初にイタリアで絵本作家デビュー、海外で高い評価を得て、近年日本でも作品や創作活動がメディアで取り上げられるようになり、今最も注目を集めている絵本作家のおひとりでございます。
刀根様の特長は、なんといっても幻想的で、なおかつ繊細な画でございます。部屋に飾っておきたくなるようなアート度の非常に高い絵本でございます。内容も大人も楽しめるもの、大人だから癒される作品が多く、読者層も圧倒的に大人が多いのも特徴でございます。
で、今回の「ぼくのともだち」の内容でございますが…
ウサギと同居人である迷子のたまごの物語でございます。ある日、一人暮らしのウサギが迷子のたまごと出会い、一緒に暮しはじめます。そのおかげで一人ぼっちの寂しさを感じなくなったウサギですが、そこにたまごの母親が登場。ウサギは再び、一人ぼっちに。果たして、ウサギは…。というストーリーでございます。
読んだ後、きっと癒されるはずでございます。別れや出会いについて、少しポジティブな気持ちになれるはずでございます。是非、「アムロス」の方に処方していただきたい大人絵本でございます。
(文:N田N昌)