みなさんは、コーヒーをどんな場所で飲みますか?
カフェや喫茶店で飲む人、自宅で飲む人、勤め先で飲む人など様々だと思います。
コンビニでも美味しいコーヒーが飲める時代に、一杯500円以上する純喫茶のコーヒーは、少し時代から取り残された感じもします。
“スピード”より“質”を求める時代に
しかし、純喫茶はなくなりません。それは、いつの時代も、あの落ち着いた雰囲気と丁寧に入れられたコーヒーの味を求めている人がいるからです。
昨今、喫茶店業界では“サードウェーブコーヒー”という流れが来ており、これは原点に返って、再び丁寧な一杯のコーヒーを提供しようというものです。
気軽に立ち寄れる“タイムスリップ喫茶”
ちなみに、私のお気に入りの喫茶店は、1926年創業。渋谷にある『名曲喫茶ライオン』というお店です。
まるで過去にタイムスリップしたような気分になれるので“タイムスリップ喫茶”と呼び、ノスタルジックな異空間で味わう“コーヒー”と“音楽”は癖になる心地よさ。ぜひ行って頂きたいです。
【営業時間】 11:00~22:30(ラストオーダー22:20)
【定休日】 正月・盆休み以外、年中無休
【HP】 http://lion.main.jp/info/infomation.htm
~コーヒーの“豆”知識~
【純喫茶とカフェの違いは?】
喫茶店とカフェの違いは、酒類を販売しているかどうか、というところにあります。酒類を提供しない店を『喫茶店』、販売する店を『カフェ』と呼んでいます。
【ソーサーは、どうしてついてくる?】
コーヒーを注文するとお皿にカップが載せられて出てくると思います。これは、コーヒーを皿に移し替えて飲んでいたときの名残です。現代では、こんな飲み方をする人はほとんどいないので、単なる見た目を良くするものにしかなっていません。
【実は、コーヒーには口臭予防効果がある?】
イスラエ・ルテルアビブ大医学部のメル・ローゼンバーグ氏が、だ液に数種類のコーヒーを混ぜ、発生するニオイなどを調べた結果、予想に反してコーヒーには口臭の原因となる細菌の働きを抑える効果があることを2009年に発表して話題になりました。
【お冷はどうしてでてくるのか?】
そんな口臭予防の効果があるコーヒーですが、逆にコーヒーにはだ液の分泌を抑える成分が含まれているため、口の中が乾燥しやすく、成分を舌に付着したままにすると口臭の原因になることがあります。
そのためコーヒーを飲んだ後は、出されたお冷で口の中を綺麗にしてから店を出た方が口臭を予防することができます。お冷には、おもてなしの気持ち以外に“ゆすぎ”の意味もあったんですね。
コーヒーは淹れる人の気持ちが大事!
試しに自分で豆を買って、豆を挽いて、お湯を注いでコーヒーを淹れてみてください。おそらく初めて淹れた人が、みんな思うことがあります。
(あれ、何か違う……)
普段コーヒーを良く飲む人は、味の違いに驚くと思います。そう“驚くほど不味い”のです。少なくとも私はそう思いました。
コーヒーは、豆の挽き方、お湯の温度、注ぎ方、これら全てがうまくかみ合って初めて美味しくなります。これらは経験も大事ですが、それよりも淹れる人のその時の気持ちや性格が大きく関わってきます。
ぜひ、純喫茶に行って、気持ちのこもった一杯のコーヒーを飲んで頂きたいです。