前代未聞、麻袋一袋単位でコーヒーの生豆をダイレクトトレードできるオンラインプラットフォームを提供している「TYPICA」の取り組みとは

2022/10/28
マガジンサミット編集部

高品質なコーヒーのサスティナビリティを追求するグローバルベンチャー企業、TYPICA Holdings株式会社は2022年10月11日より、旬の産直コーヒーを日常的に楽しむきっかけをつくる「It’s a New Wave Campaign」を始動した。それに伴い、発表会が行われ、日本全国でテレビCMも放送される。

「TYPICA」とはコーヒー生産者とロースターによる、麻袋一袋単位でコーヒーの生豆のダイレクトトレードを可能にした、世界初のオンラインプラットフォームを提供している。テクノロジーを生かすことで従来コンテナでの大容量取引が基本だったコーヒーの生豆を少量でダイレクトトレードできるようになった。そのことにより生産者の経済的自立や雇用の拡大、生活水準の向上を促すことにとどまらず、コーヒー生産を通じた地球環境問題の貢献、貧困解決など開発途上国の地域コミュニティそのものをより良く変えていく可能性がある。現在は2025年までに世界87カ国、約2万軒以上のコーヒー生産者とロースターのコミュニティをつくることを目標としている。 これまではコーヒー生産者とロースターのB to B向けサービスだったが、生活者様向けのサービスもスタート。それにより「It’s a New Wave Campaign」が開始された。

「TYPICA」は2019年に始まり、3年間で急成長している。それはコーヒーを愛する全ての人と共に育むコミュニティであり、美味しいコーヒーをずっと美味しく楽しめる。そんな世界を作りたいという志が根底にあるからだとTYPICA Holdings株式会社 代表の後藤将氏は語る。

一般化している事実として、このままでは2050年に美味しいコーヒーの生産量が半減するという。 コーヒーの2050年問題がある。また、世界の70%のコーヒーを生産する小規模生産者の約半数が貧困状態にある。そのため、コーヒー産業は人々の貧困問題やサスティナブルディベロプメントな観点からより良く変えていく可能性を秘めた産業だ。

「TYPICA」はその可能性に対して日々追求している。その一つとして麻袋一つから誰もがコーヒー豆の取引をできるような仕組みをつくりあげた。

ティピカはこのコミュニティでどのように世界を変えていきたいのか?

・生産者の努力が報われる世界

・ロースターの個性が彩る世界

・生活者の日常が美味しくサスティナブルになる世界

・地球の未来をより良く変えていける可能性を追求する世界 このように未来の展望を代表の後藤氏は説明した。

【「It’s a New Wave Campaign」とは?】

このキャンペーンの目的はこれまで直接流通させることができなかった世界中のコーヒー豆生産者さんが自分で名前と値段をつけてダイレクトトレードするようになったコーヒー豆の認知度を高めることが狙いだ。旬やそれぞれの個性のあるコーヒー豆に触れ、生産者の顔が見える産直コーヒーをもっと気軽に楽しめる機会を提供する。

①カルチャーペアリング POP UP イベント開催(10月11日(火)〜12月11日(日))

旬の産直コーヒーの味わいを、より多くの方々に体験してもらうイベント。TYPICAでダイレクトトレードされたコーヒーを取り扱う全国各地のロースターと、多種多様な施設やショップがコラボレーションし、47都道府県で約200回の開催を予定。

11月10日、11日には、「LITTLE MOTHERHOUSE CHOCOLATE FACTORY SHOP」でPOP UP イベントが開催される。

TYPICAキャンペーンサイト:https://campaign.typica.jp/

「LITTLE MOTHERHOUSE CHOCOLATE FACTORY SHOP」

〒104-0061 東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館1F
03-6264-3031
SHOP:11:00-19:00 CAFE:12:00-18:00

②TYPICA GUIDE

TYPICA GUIDEはコーヒー愛好家をはじめ日本全国の人々が、本当に美味しいコーヒーと出会うためのガイドサービスだ。TYPICA GUIDEはコミュニティが推薦。世界中の人々がお薦めする、日本を代表する三つ星ロースターが決定した。

③TYPICA CLUB

小規模生産者の顔が見えるコーヒーが毎月届く、焙煎豆のサブスクリプション。ダイレクトトレードされたコーヒー生豆が生産地から日本に到着したら、すぐに各地のロースターによって焙煎され、届く。TYPICA CLUBの新しさは、飲み手がコーヒー生産者とつながれること。美味しいと共感したら、生産者にダイレクトにメッセージやチップを渡すこともできる。

④TYPICA Lab

コーヒーロースターが世界中のコーヒー生産者のもとを訪れ、現地での体験と対話を通じて変容していく、その過程をドキュメンタリー映像として多言語で世界へ定期配信するプロジェクト。ボリビアの旅が既に行われ、その旅の様子がサイトやSNSで発信もされている。また、2025年にそれらの全ての記録をまとめてドキュメンタリー映画を制作するプロジェクトも進行している。

⑤OKAGESAMA

OKAGESAMAは、世界中のコーヒーラバーが共にコーヒー生産地にシェードツリーを植樹する、コミュニティ型の森づくりプロジェクト。コーヒーをより美味しく生産するために必要なものはシェードツリー。そのための森をつくるプロジェクトで参加費が植樹資金として生産者のもとに送られ、世界中でシェードツリーが増えていく仕組みだ。

発表会では実際にボリビアから生産者が来日してトークセッションが行われた。小規模なコーヒー生産者に光を当てたいとボリビアのラパスで精製所を営むフアン・ボヤン氏。コーヒー小規模生産者のナシアパラシオス氏も登場。

「TYPICA」に出会い可能性が広がり、コーヒー生産に大きな変化があった。このサービスは誰が焙煎してくれるのか、消費してくれるのかがわかるのがとてもいい。それによって、もっと生産したい、より良い品質のものを作りたいと思う生産者も増えると2人は語った。更には自分たちにはない知識を提供してくれるのがありがたい。信頼していると現状の変化に喜びの想いを綴った。

このように「TYPICA」は今後もコーヒーコミュニティの拡大を進め、コーヒー産業の仕組みをどんどん改善、生産者にとっても、消費者にとってもより良い未来を提供していくことだろう。

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