記念日は、語呂合わせで決まることが多い。
例えば本日、1月8日は【勝負の日】。まさに語呂合わせの王道のような記念日だ。
■12月 3日は「ワンツースリー!」で【奇術の日】
1月8日に比べると、ちょっと技あり。
■12月12日は「いい(1)じ(2)いち(1)じ(2)」(いい字1字)で【漢字の日】
拘っているが、いい字、いい字。と覚えてしまいそう。
ただ、なかには語呂がうまくハマらない記念日もある。すると日付の決め方が、独特になることが少なくない。「よく、そんな語呂合わせ考えついたな」と感心すらしてしまう個性的な語呂合わせ。知っていたら、何かの得になる(かも)知れない、力技な記念日をご紹介したい。
■3月27日【さくらの日】
日本さくらの会が、1992年に制定。
七十二侯のひとつ“桜始開(さくらはじめてひらく)”の時期ということに加えて、桜が咲く(さく=39)で、「3×9=27」だから27日。四則演算を使ってしまう力技。
■7月27日【スイカの日】
スイカの生産者グループが、2000年以前に制定。
スイカの縞模様を「綱(ツナ)」に例えて「7(な)2(つのつ)7(な)」と読む語呂合わせ。日付をいい時期にもっていくため、どうもピンとこない「綱」に例えた力技。
『英語でやってみる』
日本語がダメなら英語で…と決めると、独特になるのかもしれない。
■7月10日【植物油ゆかりの日】
日本植物油協会が、1994年に制定。
植物油は英語で「OIL(オイル)」。この「OIL」を逆さにすると、「710」になるため。謎解きのような、独特な世界観。ただその中にオシャレ感がある。
■11月10日【断酒宣言の日】
全日本断酒連盟が、2008年に制定。
連盟の結成大会の日だったことに加えて「もう飲ベンバー(November=11月)酒とまる(10日)」という語呂から。断酒なのに、むしろ飲みながら考えたんじゃないかというダジャレ感。
『漢字でやってみる』
漢字に手を出すと、無理矢理っぽい独特さが生まれることがある。
■4月18日【お香の日】
全国薫物線香工業会が、1992年に制定。
西暦595年に日本で初めて香木が漂着したのが4月で、「香」の字を分解すると「一+八日」になるから18日。確かに分解できなくないけど、無理矢理っぽい。
■4月10日【駅弁の日】
日本鉄道構内営業中央会が、1993年に制定。
漢字で弁当の「弁」は、4と十の組み合わせで、さらに「当」は「とう=10」だから。弁を分解しても…4が見当たらない。そもそも弁だけで4月10日が成立しているはずなのに、当まで持ち出すあたり、弁への自信のなさの表れとも思える。そして駅はどこへ行った。
『カレンダーをじっと眺めてみる』
最後に、独特さが見事な記念日を紹介。
■11月4日の【かき揚げの日】
香川県の冷凍食品メーカー・味のちぬやが、2012年に制定。
11月11日が【めんの日】ということで、カレンダーで11日(=めん)の上にあるのは、4日(=かき揚げ)だから。よくできている。よくできでるけど、忘れる気がする。
ちなみに、カレンダーの22日の上には15(いちご)日が乗っているから、毎月22日は「ショートケーキの日」。制定されたのは2007年。どっちもよくできている、でいいじゃない。
日付の決め方が独特だからこそ、気になる記念日の数々。
だからこれはこれで、アリなのかもしれません。
『ちなみに…』
雑誌の日は3月4日。3と4で「雑誌」と読む語呂合わせとのことで、きれいにできていると思いきや…
富士山マガジンサービスによると
“3月、4月は新しい季節の始まる月でもあり、この記念日から約2ヶ月間を雑誌の「志」(こころ34)を贈るのにふさわしい時期の始まりとの意味合いもあります。”
ということらしい。
こころ34…独特すぎる。
毎日が記念日。ベストオブカレンダーは4月発表!