“線路内に侵入”で最近騒動があった中、Twitterのこんなつぶやきが話題に。
Twitterより @sogenshuzou
線路内を堂々と歩く女性の写真をアップしたのは、石川県珠洲市にある酒造メーカー「宗玄酒造株式会社」。1765年創業の老舗だ。「どうしても線路内に侵入したい方、おく能登トロッコ鉄道にお待ちしております。なんと日本酒試飲後にも侵入可能です!」とつぶやいている。
金沢から車で約2時間の場所にある、おく能登トロッコ鉄道、愛称「のトロ」は、恋路駅~宗玄トンネルを結ぶ約300メートル(往復600メートル)の小さな鉄道。言っておくが鉄道路線図などには載っていない。
ここは廃線になったのと鉄道能登線の跡地を宗玄酒造が買い取って利用しているもので、元々使われていた「宗玄トンネル」の中に、日本酒を熟成させる隧道蔵(すいどうぐら)を設け、そこを見学、お酒の試飲ができるようにした。
全国的に数少ない「恋」という文字が入る駅名を残して欲しいという声、廃線を惜しむ鉄道ファンの願いに応えて造られたとか。
詳しくはこちらのホームページへアクセス
出展:http://www.notocho.jp/feature/notoro/
トロッコを漕ぎながら、眼下に広がる日本海・恋路海岸を眺める景色は壮大。恋人と二人で、力を合わせて恋路駅の旅を往復すれば幸せになれるという都市伝説も!?
鉄道ファンの穴場!?
実は今、鉄道ファンの間で、地図にない鉄道として”知る鉄ヲタぞ知るスポット” となっていて、噂を聞きつけた鉄ヲタが遠路はるばるやってくるとか。
たった300メートルの旅なのにどこが魅力なのか? そもそも廃線になった線路だから作りがリアル。電車ではなくトロッコというのがミソで、乗車するのはレールに乗せた鉄板一枚と言っていい程簡単な乗り物。それをゆっくりと自分の足で漕ぎながら風景を楽しめる。
知り合いの鉄オタが言うには・・・「屋根も壁もないのでトンネルの天井まで肉眼で見られるし、レール、枕木、敷石などに触れることもできる。臨場感たっぷりで、ファンにとっては感動のシチュエーションが揃っている」とのこと。
もちろん、乗り鉄、撮り鉄、とか属するジャンルの枠にはまるかどうかは好みだが、堂々と線路内に入っても良いというのは魅力だろう。「アメトーーク」の鉄道芸人も知らないのではないだろうか?
アクセスはローカル線で
ちなみに、鉄道ファンの方にご案内すると、この「おく能登トロッコ鉄道」へ電車を利用して行くには、金沢駅からJR七尾線・のと鉄道を利用して穴水駅下車(速くて2時間10分程)、そこから路線バスで50分かかる。ちょっと遠い。(ぶっちゃけ、レンタカーが一番楽チンかも)
でも、石川県には、ローカル路線の北陸鉄道などもあるし、能登路は田舎の風情漂いのんびり度は100%…というか、特に何もない場所が多いのでそう云うしかない(笑)。ただ、食べ物は美味しいので期待は裏切らないはず。鉄ヲタさんはぜひ一度いかが?