必ずしも常温がいいわけじゃない!?「水の飲み方」ウソとホント!

2017/05/11
竹川 春菜

 

暖かくなり、飲み物も温かいものから冷たいものへとシフトする時期。冷たい水をぐびぐび飲みたくなるところですが、たくさん飲んでも良いのでしょうか。また、「常温の水が良い」という説もありますが、いつも常温の水だけを飲んでいれば良いものなのでしょうか?そこで今回は“水を飲むこと”の効果と飲み方についてご紹介します。

 

「1日2リットル」はウソ!? ホント!?

ダイエットや健康法でよく言われるのが、12リットルの水を飲めばいいということ。しかしこれは「ウソ」。人によって体型は異なるので摂取量も変わります。

 

雑誌『日経ヘルス』の特集「飲み方&巡らせ方」(アクアメディカルクリニックの石黒伸理事長)によると、尿をはじめ便や汗や呼吸から排泄される水分は平均的な成人で1日1.5~2リットル前後であるため、2リットルの水を飲み補ってあげると良いという考え。正しくは「体重×30ミリリットル」を目安に考えると良いそうです。

 

飲むタイミングは、起床してすぐのコップ1杯と、3回の食事の際に1杯ずつが理想的。残りを食事の合間に飲みましょう。食事の際に水を摂りすぎると消化活動が薄まってしまうので飲みすぎには要注意。また、むくみ防止のために夕食後の摂取量は控えることが大切ですが、就寝前の水分補給も忘れないようにしましょう。寝ている間に水分不足に陥ると、血液の濃度が高くなりドロドロ血を引き起こす原因となるそうです。

 

必ずしも「常温」がいいわけではない!?

 

近年言われているのが、冷たい水は身体を冷やすため常温の水がいいということ。コンビニやスーパーなどでも常温の水を売っているところが多くなりましたが、本当に常温の水だけが良いのでしょうか。

 

これについては△。実は水は温度によって得られる効果が異なるため、一概にどの温度が良いとは言えないのです。そこで、温度によって異なるメリットとデメリットについて見てみましょう。

 

・冷水(515度)

身体への吸収が早くなるので、運動した直後に飲むと効果的。熱くなった身体を冷やす意味でも良いでしょう。また、冷水が胃壁を刺激して便通がよくなったり、交感神経への切り替えを促して目覚めがよくなったりするという効果もあります。そのため、朝の一杯におすすめです。ただし、冷たい水は胃腸への負荷が大きいので、飲みすぎには注意が必要です。

 

・常温の水(2035度)

ぬるい水のことで、蛇口から出てくる水の温度と考えるとわかりやすいでしょう。この温度は胃腸への負担が少ないことが一番のメリット。冷水に比べると吸収の速さは劣りますが、日常的に飲むお水として愛飲してみてはいかがでしょうか。薬を飲む時も常温の水が最適です。

 

・温かい水(6080度)

これは白湯とも呼ばれる温かい水のこと。もっとも胃腸への負担が少ない半面、吸収速度ももっとも遅くなります。しかし、身体を温めることができるため、冷え性が気になる方や就寝前の一杯に最適です。

 

 

季節に合わせて水の摂り方を変えてみよう

水は温度や飲み方ひとつで得られる効果が変わることがわかりました。冬は乾燥に注意して常温や温かいお水を、これからの季節は汗をかきやすくなるので常温の水と冷水を使い分けて水分補給をしましょう。

 

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竹川 春菜
この記事を書いた人

竹川 春菜

ライターとして、旅行・健康・人物インタビューを中心に、書籍やWEBで執筆中。体を壊した経験から予防医学に出会い、最近は「アーユルヴェーダ」を勉強中。毎日の暮らしが楽しく快適になる情報を発信していきます。

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