便秘には「良い便秘」と「悪い便秘」がある?!便秘にまつわる思い込みと改善策

2018/04/11
マガジンサミット編集部

最近、驚いた話題について…

2018年の3月24日にTV『ジョブチューン』(TBS)の放送で、便秘には「良い便秘と、悪い便秘がある」という主旨の内容が放送されていました。

番組に出演した久里浜医療センター 便秘外来専門 の水上健先生によると「たとえば、10日間便が出ていなくても、レントゲンで見てほとんど便がない状態の人もいます。10日間出ていないと、本人は便秘だと思ってしまいますが、このような人は、食べた物を完全に消化吸収・分解してしまう体質だと考えられています。このようなタイプは治療しなくても良い便秘です」と説明。便通の頻度が少ないだけで、肌荒れ、イライラがないなどは“良い便秘”だそうです。

対して“悪い便秘”は、腹痛を感じる(イタイ・イタイ便秘)。便のカサが少ない(コロコロ便秘)。また、お腹に便が残っている感じがある。お尻で便が詰まった感じがあるなどの症状だそう。

(そもそも良い便秘なんてあるのか!?)と、思わず前のめりになり見入ってしまった筆者ですが、「便は毎日でなければならない」というのは思い込みで、体質によって出る頻度や間隔が違うのは当然かも知れません。

さらに、水上先生はコロコロ便秘には“カサ”を増すために食物繊維を。また、腸に便が詰まっている状態のイタイタ便秘には、カサを増やす食物繊維だけでは、増々出にくくなる場合があるため、食物繊維+オリゴ糖など、便を柔らかくし腸内環境を整える食べ物が良いとコメントしています。

なるほど便秘の症状によって、それぞれアプローチが違うのですね。ちなみに、一般的にはどのような便秘解消法が実践されているのでしょうか。

オハヨーバイオテクノロジーズ株式会社が、30代~60代の便秘に悩む女性217名に対して行った、便秘に関するアンケート調査の「あなたの便秘解消方法は?」という質問では、食物繊維をとるが59.1%、次いで発酵食品(乳製品)をとるが44.9%となっています。また、体を動かす・筋トレをするなど運動系の回答が半分を占め、食事と運動を組み合わせて実践している人も多いようです。

さらにアンケートでは「便秘解消によって得られたメリット」について質問しており、88.1%の人が“便秘解消以外”の効果を実感し「お腹のハリがなくなった・スッキリした」という声以外に「気分がよくなった」「肌荒れがなくなった」という声が多数くみられます。

先の『ジョブチューン』の放送内容によれば「肌荒れ」や「イライラ」は“悪い便秘”がおよぼす症状のひとつ。便がたまった腸から血液に流れでた腐敗物質が、肌や気持ちに悪影響をあたえます。

なによりも“痛み”は辛いもの。適度な運動と食物繊維や乳製品、オリゴ糖などで腸内環境を整えて自然なお通じを心がけたいですね。

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