【シグネチャートリックのカミカゼが炸裂】X Games Chiba2022スケートボード・バートで芝田モトが銀メダル

2022/04/25
放送作家 小嶋勝美

4月22日にZOZOマリンスタジアムで行われたX Games Chiba 2022 Presented by Yogiboスケートボード・バート種目で芝田モトが銀メダルを獲得。2018年7月のミネアポリス大会に続いて3つ目の銀メダルを獲得した(通算、金1個、銀3個)

バートはオリンピック種目には選ばれなかったが、95年から開催しているX games当初からある種目で、日本でもパーク種目がオリンピックに採用されるまではストリートとバートがスケートボードの主な大会種目だった。

【世界一のフロントフットインポッシブル・芝田モト】

アーリーウープからのフロントフットインポッシブル(アーリーウープとは本来飛びやすい方向とは逆方向に飛ぶ事で、難易度が上がるトリック)
アーリーウープからのウェドル(ミュート)540

バート種目はバーチカルと呼ばれる、スノーボードのハーフパイプのような形のコースで行われる。

日本人唯一の参加者となる芝田は、フロントフットインポッシブル(板を前足に絡ませるようにして回す技)を駆使した回し技を組み込むルーティンの構成で、自身のシグネチャートリック(オリジナルの技)カミカゼを完璧にメイク。

観客からの歓声に応え、見事に銀メダルを獲得。

前日の練習では最後までバーチカルに残り、1人で調整を続けていた姿が印象的だった。

【バート4連覇達成/ジミー・ウィルキンス】

キックフリップインディ

ジミー・ウィルキンスは、ウェドル(ミュート)540やキックフリップメロンの他にもノーハンド(板を空中で掴まない)のエアトリックを中心に1本目のランを構成。

バーチカルのような大きなセクションでは、空中で板をあえて掴まないノーハンドエアトリックは難易度も高くなるが、ラン1本目からフルメイクし、そのまま首位をキープしての優勝。今大会で4連覇を達成した。

ウェドル(ミュート)540

【驚愕の900(空中2回転半)/ギー・クーリ】

銅メダルに輝いたのは13歳のギー・クーリ。

空中で2回転半回る900と、空中で2回転回る720を立て続けにメイクし、観客を沸かせていたが、あまりの回転の早さになぜ目が回らないのか不思議だった。

13歳のギー・クーリはとにかく感情豊かで、銀メダルが確定した瞬間は目に涙を浮かべて仲間や家族と喜びを存分に分かち合っていた。

【X Games Chiba 2022 Presented by Yogibo・バート結果】

1位 ジミー・ウィルキンス(Creature)

2位 芝田 モト(Hosoi Skateboards)

3位 ギー・クーリ

4位 エリオット・スローン(Birdhouse)

5位 テイト・キャロウ(Creature)

6位 クレイ・クライナー(Madness)

7位 エドアルド・ダメストイ

8位 ミッチー・ブルスコ

【X Games Chiba 2022バート・ベストトリック】

1位 ミッチー・ブルスコ

2位 ギー・クーリ

3位 クレイ・クライナー(Madness)

4位 芝田 モト(Hosoi Skateboards)

5位 ジミー・ウィルキンス(Creature)

6位 テイト・キャロウ(Creature)

7位 エドアルド・ダメストイ

8位 エリオット・スローン(Birdhouse)

写真・文 小嶋勝美

スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボードライター兼放送作家。

10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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