【PSL2026第2戦】小野寺吟雲&マーク・スチュウ鉄壁の攻守!ナイジャ・ヒューストン率いるソルジャーズにサヨナラ勝ち

2026/02/25
放送作家 小嶋勝美

これまでのスケートコンテストの概念を打ち破る、まったく新しいスケートボードリーグ、プロフェッショナル・スケートボーディング・リーグ(Professional Skateboarding League、略してPSL)の第2戦が2月21日(現地時間)にカリフォルニア州のプリミティブスケートパークで開催された。

注目は第3試合に登場する、小野寺吟雲(16歳)が所属するロスサントスチーム。

第1戦を快勝したロスサントスは第2戦でも小野寺がチームの総得点13点中7点をあげる大活躍を見せて、強豪ナイジャ・ヒューストン率いるソルジャーズを13-12で破りサヨナラ勝ち、今シーズン2連勝とした。

他にも第1試合はポール・ロドリゲス率いるSHSが勝利し今シーズン初白星。

第2試合はトロピックスが勝ち、こちらも今シーズン初勝利を挙げた。

PSLホームページより https://www.pslskateboarding.com/stats/standings

現在のチーム順位はこちら

※()内は勝敗数と得失点差。

1位はロスサントス(2-0/+10)

2位はトロピックス(1-1/+3)

3位はソルジャーズ(1-1/+1)

4位はウルヴァリンズ(1-1/-1)

5位はSHS(1-1/-7)

6位はリチウム(0-2/-6)

次回は2月28日にロサンゼルス(プリミティブスケートパーク)で予定されている。

全5試合を行い、上位4チームがプレイオフに進出し優勝争いを行う。

【PSLのルールをチェック】

PSLはアメリカのレジェンドスケーター、マイク・モー・カパルディが発案するスケートコンテストで、これまで行われてきたオリンピックやストリートリーグ、タンパなどの主要な大会とは一線を画すフォーマットが注目されている。

主なルールは以下の通り。

・6人(レギュラー3人と控え3人)1組によるチーム戦。

・トリックの採点をするのではなく、トリックの成功か失敗かを判定する審判がいる。

・ハンドレールのついたステアのセクションだけで行われ、基本的にはステアでのトリックのみとなるが、各チームレールトリックを3回だけ行うことができる。

・オフェンスが行なったトリックをディフェンスが失敗したらオフェンスに1点が入る。

・オフェンスの順番を変えることはできないが、ディフェンスはフィールド上から自由に選手を選ぶことができる。

・オフェンスは同じトリックを繰り返してはならない(繰り返した場合1アウト)。

・1回のラウンド(クォーター)につき、3回オフェンスがトリックをミスしたらチェンジし、両チームのオフェンスが終わった時点で次のクォーターに移る。

・上記を4回繰り返し、最終的に得点の高かったチームの勝利。

・同点の場合はサドンデスで勝敗を決める。

・選手交代をする場合は、各クォーターの初めに申告する必要がある。交代した選手のオフェンスの順番は代わりに退場した選手の順番となる。

トリック判定について。

・着地時に指が軽く地面につく程度(手を使って体重を支えていない)ならOK。

・着地でステアにテールが当たったりすると(要はステアを全て飛び越えていない)、デッキに乗っていてもアウト。

・ワンフット系のトリックの場合、例えばオーリーだったら足が完全にノーズを越えていないとアウト。

・これらの判定に対して、トリックを行った相手チームのスケーターは審判に異議申し立て(チャレンジ)を行うことができる。

→チャレンジを失敗した場合、レールトリック挑戦権を1つ失う。

・6チームが5ウィークを戦い、うち4チームがプレイオフに進出し、最終的に上位2チームで優勝争いを行う。

野球やサッカーのようにルールを知らなくても、ポイント加算制にしてどっちが勝っているかをわかりやすくし、より観客が白熱できるようにしたかったとのことで、要は「スケートを知らない人が見てもわかりやすいシンプルなスケートボードコンテスト」となっている。

【チームメンバーをおさらい】

事前に発表されたドラフトの結果は以下の通り。

※選手名の順番はドラフトでの獲得順

[リチウムチーム]

ザック・サラシーノ(キャプテン)

ダショーン・ジョーダン

アレックス・ミドラー

ロバート・ニール

マウリオ・マッコイ

ブレイデン・ホーバン

[トロピックスチーム]

ジェイミー・フォイ(キャプテン)

イショッド・ウェア(共同キャプテン)

クリスチャン・デュフレーヌ

ジョン・ディロレンゾ

アレック・マジェラス

トレバー・コールデン

[ソルジャーズチーム]

ナイジャ・ヒューストン(キャプテン)

アート・コルドヴァ

ミッキー・パパ

イヴァン・マルティネス

グスタボ・リベイロ

パット・パスクァーレ A.K.A“シナー”

[ウルヴァリンズチーム]

クリス・ジョスリン(キャプテン)

クリスティオン・ジョーダン

テイラー・マクランク

ローマン・ハガー

TJロジャース

クリス・コルボーン

[ロスサントスチーム]

フェリペ・グスタボ(キャプテン)

マイルス・シルヴァス

小野寺 吟雲

ライアン・デセンゾ

ヴィンセント・ミルー(今シーズン欠場)→代わりにマーク・スチュウ

カイル・ウォーカー

[SHSチーム]

ポール・ロドリゲス(キャプテン)

ジュリアン・クリスティアンソン

ジョニー・ヘルナンデス

マニー・サンティアゴ

アンジェロ・カロ

ジュリアン・アグリアルディ

【第2戦の模様】

PSL2026第2戦の映像

(YouTube:https://www.youtube.com/live/MLFp0VNAdDs?si=yRCeJOG0cdXrYNou)

 

第1試合はウルヴァリンズチーム(クリス・ジョスリン)VS SHS(ポール・ロドリゲス)

第1クォーターは先行ウルヴァリンズのジョスリンが、バックサイドビッグスピンとノーリーバックサイドキックフリップ、ノーリーヒールフリップで3ポイント。

クリスティオン・ジョーダンがバリアルヒールとノーリーキックフリップで2ポイントを獲得5点の大量得点。

一方、SHSもマニー・サンティアゴがビッグスピンヒールフリップボードスライド、ノーリーキックフリップ バックサイドボードスライドなどで3点を返し5-3。

第2クォーターではウルヴァリンズは0点。

一方、SHSはポール・ロドリゲスのスイッチ360キックフリップなどで3点を返し5-6とリードする。

第3クォーターはクリス・ジョスリンがプレッシャーフリップを繰り出すも、途中交代で出場のジュリアン・アグリアルディがこれを返すファインプレイ。

その後もジュリアンによる好プレイでウルヴァリンズの攻撃を1点で抑えると、その裏SHSの攻撃で3点を獲得し、6-9で最終第4クォーターへ。

第4クォーターはウルヴァリンズのクリスティオン・ジョーダンがスイッチビッグスピンヒールで勢いをつけるも、その後立て続けに3本連続ミス。

7-9でSHSが勝利した。

第2試合はトロピックス(ジェイミー&イショッド)VSリチウム(ザック・サラシーノ)

第1クォーターは高いトリックメイク率を誇る先行トロピックスの攻撃を、リチウムが全く返せない時間が続きトロピックスが6点を獲得すると、その裏のリチウムはダショーン・ジョーダンの伝家の宝刀レーザーフリップやフロントサイド270リップスライド フェイキーなどで4点を返し6-4。

第2クォーターでは先行トロピックス、トレバー・コールデンのスイッチ360キックフリップをダショーン・ジョーダンが見事返すが、その攻撃を防ぎきれずトロピックスが4点を追加する。

裏のリチウムの攻撃はメイク率に悩み0点に終わり、10-4。

第3クォーターで、トロピックスのジェイミー・フォイがハンドレールでのフェイキー5-0グラインドで1点追加。

その裏、リチウムはダショーン・ジョーダンのフェイキー360キックフリップやマウリオ・マッコイのスイッチフロントフリップなどで5点を返し11-9まで追い上げる。

第4クォーターはトロピックスのジェイミー・フォイがハンドレールでのフェイキースイッチフロントサイドKグラインド、フロントサイド180スイッチKグラインドなどで4点を追加。

その裏、リチウムの攻撃はダショーン・ジョーダンがノーリーインワードヒールフリップ、マウリオ・マッコイのスイッチキックフリップなどで追い上げるも追加の得点は3点にとどまり、15-12でトロピックスがこの試合を制した。

第3試合はソルジャーズ(ナイジャ・ヒューストン)VSロスサントス(フェリペ・グスタボ)。

この試合は日本人唯一の出場者となる、ロスサントスチームの小野寺吟雲に注目して試合展開を紹介する。

第1クォーター、先行ソルジャーズの攻撃はキャプテン、ナイジャの活躍もあり大量7点を獲得。

ロスサントスの小野寺もディフェンスに加わるが、ナイジャのスイッチフロントヒール、アート・コルドヴァのハーフキャブフリップを返せず。

[1回裏、ロスサントスの攻撃で小野寺が行なったトリック]

・バックサイドキックフリップ→相手のディフェンス成功。

・バリアルキックフリップ →ディフェンス成功。

・バックサイドビッグスピン→ディフェンス成功。

・ダブルキックフリップ→ディフェンス失敗。

・バックサイドダブルキックフリップ→ディフェンス失敗。

ロスサントスのスタメン、マーク・スチュウの活躍もありロスサントスが4点を返し7-4。

第2クォーターは、先行ソルジャーズのナイジャがハンドレールでノーリーバックサイド5-0グラインドなど2点を追加。

その裏、ロスサントスの攻撃では小野寺が2点を返す活躍で合計4点を返し9-8で接戦の様相を呈する。

[2回裏の攻撃で小野寺が行なったトリック]

ハンドレールでフロントサイドブラントスライド ビッグスピンアウト→ディフェンス失敗。

バリアルダブルキックフリップ→ディフェンス失敗。

ビッグスピンフリップをミス。

第3クォーター、先行ソルジャーズの攻撃では、ディフェンスのマーク・スチュウがスイッチフロントビッグスピン、レーザーフリップをディフェンスする活躍を見せてソルジャーズの攻撃を0点に抑える。

その裏、ロスサントスの攻撃は小野寺の活躍に加え、マーク・スチュウのスイッチ360フリップなどで4点を加え9-12で最終クォーターへ。

[3回裏の攻撃で小野寺が行なったトリック]

・ハンドレールでビッグスピンフリップボードスライド→ディフェンス失敗。

・ビッグスピンダブルフリップ→ディフェンス失敗。

・ハンドレールでのキックフリップフロントサイドブラントをミス。

第4クォーター、先行ソルジャーズの攻撃は、ミッキー・パパのスイッチレーザーフリップ、ナイジャのフロントサイドポップショービットとノーリーヒールフリップ バックサイドリップスライドで同点に追いつく。

[4回表ディフェンスでの小野寺]

・アート・コルドヴァのバックサイドポップショービットをディフェンス成功。

・アート・コルドヴァのスイッチフロントサイド180をディフェンス成功。

その裏、ロスサントスの攻撃で2番手のマイルス・シルヴァスがフェイキーヒールフリップを決め、ミッキー・パパがこれを返すことができず、ロスサントスが13-12でサヨナラ勝ちを収めた。

チームの総得点13点中小野寺が7点をあげ、オフェンス時のミスはわずか2回という大活躍とマーク・スチュウが流石の防御力を見せての勝利となった。

【データでも楽しめるPSL/第2戦を見た感想】

第1戦では各チーム、それぞれ楽しみながら試合を進めていく感じだったが、今回の第2戦では大技を持つ選手に繋げるためにあえてシンプルなトリックだけを続けるシーンがあったりなど、この大会ならではのルールに則った各チームの作戦のようなものも見えてきて、ファンにとってもさらに楽しめる内容だった。

PSLホームページでは野球でいうところの、打率や防御率のような個人成績が公表されており、小野寺吟雲は2試合を終えてダントツの総合首位。

本格スポーツスケートボードの到来を予感させるこのコンテストが今後どこまで受け入れられるのかはまだ未知数だが、2戦目を終えてストリートリーグとはまた違った興奮が多くのスケートファンに刺さっていることは確かなようだ。

画像Instagramより@pslskateboarding

文 小嶋勝美 

スケートボード放送作家のスケーター。

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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