【X Gamesベンチュラ2024ストリート】女子は日本勢が表彰台を独占&ナイジャ・ヒューストンがゴールドメダル歴代最多タイに!

2024/07/01
放送作家 小嶋勝美
 
 
 
 
 
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現地時間6月28日から30日にアメリカ・カリフォルニア州ベンチュラで開催されたX Games(エックスゲームズ)女子ストリート種目で日本勢が表彰台を独占する快挙。

X Games初出場の伊藤美優(17歳)が初優勝、先日パリオリンピック代表が内定したばかりの赤間凛音(15歳)が準優勝、織田夢海(17歳)が3位でそれぞれ表彰台入り。

伊藤に続き、X Gamesデビューとなる松本雪聖(いぶき12歳)も今大会の女子ストリート出場者の中で最年少出場(今年小学校を卒業したばかり!)ながら4位に入賞、他にも日本勢では前田日菜が7位入賞という結果になった。

 
 
 
 
 
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伊藤はハンドレールで、キックフリップフロントサイドボードスライド、バンクでバックサイドキックフリップ、ハンドレールでバックサイドリップスライド、バンクでキックフリップ、クウォーターでバックサイドブラントなどを決めると、最後にはヒップでバックサイドキックフリップを完璧に見せ、88.66点で見事X Games初優勝。

 
 
 
 
 
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赤間は、X Games名物のレインボーレールでフロントサイド270リップスライド、バンクでフロントサイドビッグスピンなどを決め、最後にはハンドレールでバックサイドスミスグラインドを決めると85.66を獲得、昨年のカリフォルニア大会に続いて2年連続のシルバーメダルを獲得した。

 
 
 
 
 
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織田は、ハンドレールでのキックフリップフロントサイドボードスライド、バンクでキックフリップ、レッジでバックサイドKグラインド、ハンドレールでフロントサイドフィーブルグラインド、レインボーレールでフロントサイドブラントスライドを決め、84.00点でブロンズメダルを獲得。

女子ストリート決勝の映像

(YouTube:https://youtu.be/a1swFdbpOEQ?si=c_U8FQncXYfTt3lk)

女子ストリートは西矢椛や中山楓奈、海外勢ではブラジルのライッサ・レアウ、オーストラリアのクロエ・コベルといった強豪勢が欠場する中、山形県出身の伊藤と宮城県出身の赤間による東北勢がスケートボードの本場、カリフォルニアの地でワンツーフィニッシュを飾る素晴らしい結果をおさめた。

男子ストリート決勝トップ3ベストランの映像

(YouTube:https://youtu.be/lqCokT_hakM?si=MyjHCWFR4FTIB9Nk)

男子は堀米雄斗、白井空良、小野寺吟雲といった歴代のメダリストが欠場する中、池田大暉が出場したが残念ながら予選10位で敗退となった。

最終日に行われた男子決勝では、ただ1人コース上に設置されたバスの屋根についたレールを攻略した(フロントサイドノーズグラインド)アメリカのナイジャ・ヒューストン(29歳)が優勝し、ゴールドメダルを獲得。
2日目に行われたベストトリックでも優勝しており、今大会2つのゴールドメダル獲得で、X Games最多ゴールドメダリストに並ぶ15個目を獲得した。
※ゴールドメダル最多記録はアメリカのギャレット・レイノルズ(BMX)15個と、アメリカのショーン・ホワイトが、夏(スケートボード)と冬(スノーボード)合わせて15個のゴールドメダルを獲得している。

【ストリートベストトリック】

女子ストリートベストトリックの映像

(YouTube:https://youtu.be/Go9Op5DsUwU?si=3Alykm740hbpmEbW)

女子ストリート、ベストトリックでは1本目から伊藤美優とアメリカのマライア・デュランによるハードフリップ対決が繰り広げられる展開に。
昨年はマライアがこのトリックで、ゴールドメダルを獲得しているだけに、マライアとしては先にメイクしたい状況の中、織田夢海がキックフリップフロントサイドフィーブルグラインドを決め、大きくリードする。

その後は、松本雪聖がフロントサイドノーズグラインドで2位につけると、赤間凛音がフロントサイド270リップスライドを決め、松本を抜いて暫定2位に。

8本目までは伊藤がハードフリップで惜しくも乗りゴケが続く中、最終9本目に完璧なメイクを見せて2位へつける。

そのまま順位が動くことなく織田夢海がX Games初優勝、伊藤美優が準優勝、赤間凛音が3位、松本雪聖が4位という結果になった。

男子ストリートベストトリックの映像

(YouTube:https://youtu.be/x72uke56D0U?si=JypAG-vO0xfxQ9hW)

男子ベストトリック予選は4ヒートに分かれ、それぞれ2人ずつで戦うノックアウト方式で争われた。

第1ヒートはブラジルのフィリペ・モタが、ビッグスピンフロントサイドハリケーンで準決勝に進出。

第2ヒートはコロンビアのジャンカルロス・ゴンザレスが、スイッチフロントサイドブラントスライド ショービットアウトで準決勝に進出。

第3ヒートはカナダのライアン・ディセンゾがノーリーヒールフリップ バックサイドノーズスライドで準決勝進出。

第4ヒートはアメリカのナイジャ・ヒューストンが、スイッチヒールフリップ フロントサイドテールスライドで準決勝に進出。

準決勝第1ヒートはジャンカルロス・ゴンザレスVSフィリペ・モタ。勝者は、ヒールフリップバックサイドテールスライドやキックフリップ フロントサイドブラントスライドを決めたフィリペ・モタ。

 
 
 
 
 
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準決勝第2ヒートはライアン・ディセンゾVSナイジャ・ヒューストン。
勝者は、ノーリーヒールフリップ バックサイドリップスライドやノーリーヒールフリップ フロントサイドノーズブラントスライドを決めたナイジャ・ヒューストン。

 
 
 
 
 
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3位決定戦は、キャバレリアル フロントサイドボードスライドや、ハーフキャブ フロントサイドスミスグラインド、キャバレリアル フロントサイドノーズスライド、スイッチキックフリップ フロントサイドボードスライドなどを決めた、ジャンカルロス・ゴンザレスがブロンズメダルを獲得、コロンビア人初のX Gamesメダリストとなった。

 
 
 
 
 
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決勝はノーリーヒールフリップ バックサイドテールスライド フェイキーを決めたナイジャ・ヒューストンがゴールドメダルを獲得し、優勝記録を更新しこの日の時点で通算14回に。
ナイジャは翌日行われたストリート種目でも優勝し、これで歴代タイ記録となる15回となった。
※ゴールドメダル最多記録はアメリカのギャレット・レイノルズ(BMX)15個と、アメリカのショーン・ホワイトが、夏(スケートボード)と冬(スノーボード)合わせて15個のゴールドメダルを獲得している。

【X Gamesとは?&ストリート種目のルール】

 
 
 
 
 
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X Gamesは1995年にアメリカでスタート。

世界中から選び抜かれたアスリートだけが出場することができる、世界最高峰のアクションスポーツイベントで、世界中のスケーターたちにとっても憧れの大会である。

※今大会のスケートボード・バート種目は事前に予選大会が行われている。

ストリート種目は45秒間コース内を自由に滑りながら技を披露するランを1人3本行い、その内の最も高かった得点で順位を競う。オリンピックやストリートリーグのように、ベストトリックはストリート種目に組み込まれず、別の独立した種目として開催される。

女子ストリートベストトリック種目は20分の制限時間内を順番に滑り続ける、ジャムセッション形式で競われ、1ヶ所のセクションで1発技を披露し、誰が最高のトリックをメイクしたかで順位が決められた。
※男子ストリートのベストトリックは先述した通り

【X Gamesベンチュラ2024男子ストリートリザルト】

 
 
 
 
 
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1位 ナイジャ・ヒューストン(アメリカ)-95.00
2位 ブレイデン・ホーバン(アメリカ)-90.66
3位 グスタボ・リベイロ(ポルトガル)-87.00
4位 ケルビン・ホフラー(ブラジル)-86.00
5位 ダショーン・ジョーダン(アメリカ)-85.66
6位 ジオバンニ・ビアンナ(ブラジル)-82.00
7位 ジャンカルロス・ゴンザレス(コロンビア)-78.66
8位 カルロス・リベイロ(ブラジル)-67.00

【X Gamesベンチュラ2024女子ストリートリザルト】

 
 
 
 
 
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1位 伊藤 美優(日本)-88.66
2位 赤間 凛音(日本)-85.66
3位 織田 夢海(日本)-84.00
4位 松本 雪聖(日本)-80.66
5位 ページ ハイン(アメリカ)-77.66
6位 レティシア・ブフォーニ(ブラジル)-70.66
7位 前田 日菜(日本)-67.00
8位 マージリン・ディダル(フィリピン)-65.66

【X Gamesベンチュラ2024男子ストリートベストトリック・リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 ナイジャ・ヒューストン(アメリカ)
2位 フィリペ・モタ(ブラジル)
3位 ジャンカルロス・ゴンザレス(コロンビア)

【X Gamesベンチュラ2024女子ストリートベストトリック・リザルト】

 
 
 
 
 
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1位 織田 夢海(日本)キックフリップ フロントサイドフィーブルグラインド
2位 伊藤 美優(日本)ハードフリップ
3位 赤間 凛音(日本)フロントサイド270リップスライド

文・小嶋勝美
スケートボードに関する情報を幅広く執筆する、スケートボードライター兼放送作家兼スケーター。10年間のお笑い芸人生活を経たのち、放送作家をしています。

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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