三浦友和、役作りのモデルはまさかのダウンタウン浜田雅功!「20年後の浜田さん」

2022/07/08
石井隼人

チューニングの合わない奴らのエキサイティングでポップな銃撃戦クライム・エンターテインメント映画『グッバイ・クルエル・ワールド』(9月9日公開)がついに完成!7月7日“七夕”には都内でサンダーバード前セレモニー&完成披露試写会が行われ、西島秀俊、斎藤工、宮沢氷魚、玉城ティナ、三浦友和、そして大森立嗣監督が参加した。

セレモニーは覆面集団によるダンスパフォーマンスからスタート!迫力満点のダンスの余韻冷めやらぬ中、劇中で重要なマシーンとなるアメ車サンダーバードが鎮座したレッドカーペットに西島らメインキャストと大森監督がラインナップした。

日比谷ミッドタウンの吹き抜けスペースでのセレモニーに西島は「こんなところで挨拶するとは思わず…驚いています!」と鈴なりのオーディエンスに手を振ってご挨拶。アメ車サンダーバードには「撮影初日にみんなで乗った車なので印象深い」といい、同乗した三浦は「あれ?こんなに汚かった?この中に5、6人で乗ってねえ。暑かった記憶があります」と懐かしんだ。大森監督も「久しぶりの再会がこの場所で良かった!」とアメ車サンダーバードとの再会を喜んでいた。

映画館に場所を移しての完成披露試写会では、本編完成に「この映画はそれぞれが主役のような群像劇なので、僕自身も皆さんに観ていただき、そしてキャストの皆さんとこのように再会してはじめて映画が完成するという感覚があります」と嬉しそうな西島。一方、大森監督は本作誕生の経緯について「プロデューサーと自分たちの好きな映画の記憶をたどる中で、そんな映画を作れたらいいね!というところから生まれた」と紹介した。

一夜限りの強盗団という裏仕事に参加した元ヤクザの安西を演じた西島。「最近は穏やかな役が多くて、暴力にさらされる世界にいる役は久々です。今回は僕を追い込む人たちが強烈なので、追い込まれる僕が好きでそれを楽しみにしている方がいらっしゃるのであれば…ご期待に沿えると思います!」と予告。すると『シン・ウルトラマン』で西島と共演した斎藤は「最高です!しびれます!この間まで一緒に地球を守っていましたが…」と笑わせ、さらに西島主演作『ドライブ・マイ・カー』に引っ掛けて「西島さんが車の運転もするし…。この作品では貴重な西島さんが見られますよ!」とてんこ盛りでアピールしていた。

一方、西島は見るからに悪そうなヤミ金業者・荻原を演じた斎藤について「背景が見えないキャラクターだけれど、強い衝動を持っている役。その肉体を感じる役に作り上げていたのがスゴイと思った」と絶賛。ラブホテル従業員・矢野を演じた宮沢は斎藤について「演じているときは怖いけれど、カットがかかった瞬間にいつもの優しい工さんに戻られるので安心しました」と言うと、当の斎藤は「(宮沢の)純朴な瞳を見ると心がほだされる。キュンとしました」とメロメロだった。

バイオレントなカオスに巻き込まれる美流役の玉城。見どころについては「結構痛めつけられたりしているので、そこを見てほしい」と何やら意味深。大森監督から「酷いことをする場面でいきなり笑いだして…。この人こういうときに笑うんだと思った」と驚かれると、玉城は「やり切ったと思います!」と新境地開拓に胸を張っていた。

すべての登場人物の運命を翻弄するような男・浜田役の三浦は「演じる上で参考になりそうないいモデルはいないかと思っていたら、役名が浜田なので…。皆さんわかりますよね?そう、ダウンタウンの浜田雅功さんの人を掌握する力を参考にしました。20年後の浜田さんをイメージしながら…悪い意味ではないですよ!」とまさかの役作り報告。これに西島は「それは初めて聞きました!ビックリ!」と驚いていた。

また西島が、ガソリンスタンドの大爆発シーンに触れて「たいしたことはないと聞いていたのに、いざやってみたら周りが昼間みたいに明るくなった。僕もスタッフもビックリ!」と報告すると、かつてテレビドラマ『西部警察』に出演していた三浦は「爆発については、僕は西部警察に務めていたことがあるので…。そんなには驚きません」と涼しい表情。大森監督を悔しがらせていた。

最後に大森監督は「頭で考えずに物語を浴びるように見てほしいです!」と娯楽作であるとアピール。西島は「色んな世代の行き場のない登場人物が生存をかけた戦いに挑む物語。今の時代、生きていく中で自分の居場所が見つからないという感覚を持っている人は多いと思う。この映画では誰かに感情移入して、そのキャラクターと一緒に生きていただけるはず。映画の中の誰かに気持ちを乗せて、その人が生き延びるよう願いながら楽しんでほしいです。ちなみに、ある人が未来への希望を持って終わります。その人を選んでいただけたら幸せです!」と期待を込めていた。

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石井隼人
この記事を書いた人

石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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