朝ドラ出演中の水川あさみ筆頭、奇妙な!?美女六人が艶やかファッション

2023/10/22
石井隼人

奇妙な山に迷い込んでしまった男二人と謎の六人の女が織りなす、山田孝之&竹野内豊W主演のミステリー『唄う六⼈の⼥』(10月27日公開)。その完成披露上映会が10月20日に都内映画館で実施され、竹野内豊、水川あさみ、アオイヤマダ、服部樹咲、桃果、武田玲奈、そして石橋義正監督が出席した。

“刺す女”を演じた水川、“濡れる女”を演じたアオイ、“撒き散らす女”を演じた服部、“見つめる女”を演じた桃果、“包み込む女”を演じた武田は艶やかな劇中衣装で参加し、満員御礼の会場を魅了した。長年本企画を温めていた石橋監督は、念願の作品お披露目に「キャストの皆さんが愛情を持ってこの映画に関わってくれたのが本当に嬉しくて…。そしてまたこのように皆さんと再会ができて嬉しい」と豪華ラインナップ集結に喜色満面だった。

そんな女たちに翻弄される主人公・萱島森一郎役の竹野内は、石橋監督・山田孝之主演の『ミロクローゼ』を観て衝撃を受けたことをきっかけに、石橋組参加を熱望したという。「実はこの作品はオファーを受けた時から今日を迎えるまで数年も掛かっています。一時期は実現しないのではないか?との不安もよぎりましたが、無事に完成をして今日を満席で迎えられたことを嬉しく思います」と喜びを噛みしめ「やっと石橋監督とご一緒出来たことが嬉しく、この日を迎えられたことは奇跡だと思います」と作品完成に大感動。そして「まさに独創的で石橋監督にしか作れない、言葉では言い表せない世界観がある」と石橋ワールドを絶賛していた。

六人の女たちはセリフが一切ないという、一種異様な特殊キャラ。“刺す女”水川は「セリフがないというのは不思議な体験でリアクションを起こさず、竹野内さんとやり取りが進む感覚は面白かった。無表情で演じなければいけなかったので、竹野内さんから言われるセリフに対しての自分の反応をグッと抑えてそぎ落とす作業は貴重な経験でした」などと回想した。

幻想的な水中シーンが目を引く“濡れる女”アオイは「水中でパフォーマンスするのは初めてだったので、それは不安もありつつも乗り越えたい壁でした。水深5メートルのプールで呼吸法を教わりましたが、水温が1度違うだけで呼吸の深さも変わるので焦ったりして…。水中の生き物たちはこれと戦っているのかと肌で感じました」と熱演を報告。共に水中シーンに挑戦した竹野内は「彼女と比べたら私は単に沈むだけですから…あ、これはネタバレか」と苦笑いしつつ「思いのほか水が冷たくて呼吸を溜めておくことが難しかった」と振り返ると、アオイは「私がパフォーマンスに集中して過ぎて水中から上がれなくなったとき、竹野内さんが助けてくれました」とハードな舞台裏を明かしていた。

自然と同化しての身体表現がメインの“撒き散らす女”を演じた服部。大自然でのロケを振り返り「自然豊かで綺麗で空気も気持ちが良くて。撮影で緑パワーをもらって自分のエネルギーを出し切ってやるぞと意気込んで自然と同化していました」と充実した表情。“見つめる女”桃果は目の演技を意識したそうで「瞬きも意識して目も動かさず、人間ではない生物に成り切りました」とこだわりを口にしていた。

一方、“包み込む女”と萱島森一郎の恋人・かすみの二役を演じた武田は「衣装がお洋服とお着物で撮影も都会と大自然の中だったりして違う雰囲気だったので、二役の演じ分けは自然と出来ました」と手応えを得ていた。

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石井隼人

映画好きエンタメ系フリーライター。「来るもの拒まず平身低頭崖っぷち」を座右の銘に、映画・音楽・芸能・テレビ番組などジャンル選ばず取材の日々。ありがたいことに映画作品のパンフレット執筆、オフィシャルライター&カメラマンを拝命されたり、舞台挨拶の司会をしたり…何でもやります!

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