レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが初共演するクエンティン・タランティーノ監督の新作映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(日本公開8月30日)が、フランスで開催中の「カンヌ国際映画祭」で現地時間21日にプレミア上映された。同時に、YouTubeなどで予告映像が解禁されている。
同作は1960年代の米ロサンゼルスを舞台に、タランティーノ監督がハリウッド黄金期の最後の瞬間を描く作品。レオナルド・ディカプリオはハリウッドで栄光を取り戻そうとしている落ち目の俳優を演じ、ブラッド・ピットはそのスタントマンを演じる。
また、マーゴット・ロビーが当時新人女優として人気が急上昇していたシャロン・テート役を務め、タランティーノ映画の新たなミューズに選ばれた。さらに、アル・パチーノ、ブルース・ダーン、ダコタ・ファニング、ジェームズ・マースデンら新旧選りすぐりのスターたちが脇を固めることも話題となっている。
プレミア上映前のレッドカーペットでは、タランティーノ監督やキャスト陣が集結。「レオ様×ブラピ」の豪華ツーショットや、華やかなマーゴット・ロビーのドレス姿に報道陣のフラッシュが集中した。
今回が同作の世界初お披露目となったタランティーノ監督は、「映画はハリウッドの変化を表していて、映画の中ではハリウッドの黄金時代のことを語っている。主役たちはその中に入れず、外から見ていてその変化を予期していなかったから、そこに自分たちの居場所があるのか迷っている」と興奮しながら作品についてコメント。
また、ブラッド・ピットは「この映画はタランティーノの映画、ハリウッド、L.A.に対するラブレターであり、僕も L.A.が大好きだ」と本作をアピールした。
ディカプリオは「こんなタイプの映画は昔はよくあったけど、最近見なくなっているハリウッドの話であって、我々の役はアウトサイダーであって、1969年の変化しつつあるハリウッドにおいて、自分たちの居場所を探している。業界にも世界にもスルーされているんだ。ある俳優とスタントマンが葛藤している。新しい世界で居場所を探している。それを描いているのが、素晴らしき脚本家であり、監督であるクエンティン・タランティーノなんだ。世界一だよ。今日ここにいられるのはとても光栄であり、伝統的な映画作りの最後の監督だよ」と、タランティーノ監督に最大級の賛辞を贈っている。
プレミア上映終了後、約6分間にも及ぶスタンディングオベーションが起こり、ディカプリオととブラピの目には涙が。タランティーノ監督が観客席で感謝の言葉を述べる異例の事態となった。本作は詳細なストーリーが明かされておらず、プレミア上映前にタランティーノ監督が自筆の署名を添えた手紙を本作のSNSで公開し、カンヌの観客に対し「ネタバレ禁止」をお願いしたことも話題を呼んでいる。
「レオ様×ブラピ」が初共演するクエンティン・タランティーノ監督の最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は8月30日より日本公開予定です。
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