小説などの場合、売れている本であれば、節分が舞台のもの、クリスマスが舞台のもの、バレンタインデーが舞台のものも1年中、書店に置いてございます。。しかし、絵本は、季節ものの場合、その季節しか店頭に並ばないのでございます。たとえば、節分がテーマのものは、節分前にしか店頭に並ばないのでございます。
なので、節分の絵本は是非、今のタイミングで読んで頂きたいのでございます。そこで今回は、毎年、この時期に書店に並ぶ定番節分絵本の中から、大人も楽しめるものをご紹介いたします。もし、興味を持たれましたら書店で是非、手に取って頂きたいのでございます。
まずは、こちら。
「おなかのなかに おにがいる」(作:小沢孝子 絵:西村 達馬)
興味深いのは、ピクサー映画の「インサイド・ヘッド」とコンセプトがかぶっているところ。1982年の作品なのでもちろんパクリではございません。ピクサー様がパクっている可能性はございますが…。
インサイド・ヘッドでは、人間の頭の中に住む「喜び」「悲しみ」「怒り」「嫌悪」「恐れ」の5つの「感情」がモチーフになっておりましたが、こちらの絵本では、人間の腹の中に住む「くんしんぼうのオニ」、「なきむしのオニ」、「へそまがりのオニ」などがモチーフのなっております。ピクサー様がパクったのかどうか映画と見比べてみるのも一興かと…。
お次はこちら。
「オニのサラリーマン」(文:富安 陽子 絵:大島 妙子)
こちらは、大人こそ、会社員こそ笑える大人向けの絵本でございます。鬼がサラリーマンを務めるというパロディーでございます。勤務先はもちろん、地獄でございます。地獄ではどんな業務が待ち受けているのか?長時間労働の問題は起こっていないのか…。是非、お仕事帰りに手に取って頂きたい絵本でございます。
さらに、こちら。
「オニじゃないよ おにぎりだよ」(作:シゲタサヤカ)
こちらは、女子に圧倒的に人気のある絵本でございます。女子といってもお子様ではございません。大人の女性でございます。それも20~30代に大人気でございます。とにかく笑えるのでございます。ドラマにもなった東村アキコ様の「東京タラレバ娘」「海月姫」レベルでございます。
年配の方には抵抗があるのかもしれませんが、笑いのレベルが高いのでございます。シュールでございます。主人公だけでなく登場人物がオール白目でございます。仕事の疲れ、ストレスを解消したい方、是非、仕事帰りに手に取ってくださいませ。癒されること、間違いナッシングでございます。
(文:N田N昌)