まさかアノ小学校!?森友学園問題が注目を集めるなか、こんな校舎絵本が出版されていた!

2017/04/08
N田 N昌

春は新入学、新入園シーズンということもあり、学校や友達を題材にした絵本が書店の絵本コーナーに並びますが、今年とても気になっていた絵本がございました。それがこちら!

 

「がっこうだってどきどきしている」

(文:アダム・レックス 絵:クリスチャン・ロビンソン)

 

こちらの表紙の学校を見て、「あれ、あそこの校舎に似てない?」と思われた方もいらっしゃるのでは…。

 

そう連日報道されております森友学園問題、その渦中にある小学校、瑞穂の國記念小學院に少し似ております。報道によると工事停止ということですが、このあと、あの小学校は取り壊されるのか?どうなるのか気になっていらっしゃる方、少なくないのでは…

 

 

校舎の見た目が少し似ているだけではございません。

 

こちらの絵本、主人公が学校なのですが、新築の学校さんなのでございます。絵本の出だしも、こんなテキストではじまります。「工事の車が走り回って穴を掘り、柱を立て、レンガを積み上げて、ぴかぴかの新しい建物をつくりました。・・・」。ニュース映像でよく見たあの小学校の工事車両の姿が思い浮かびます。

 

絵本の内容は、4月になると、はじめての学校、はじめてのクラスで、子供達はみんなドキドキするものだけど、学校だってドキドキしているんだよ、というお話でございます。本文中には、「つまんないなあ。ねえ、学校って好き?」「きまってるじゃん、大嫌いだよ」という子供たちの会話を学校が聞いてしまい、学校がひどく落ち込むシーンも。改めて学校とは、どういう場所か考えさせられる絵本でございます。

 

この絵本が出版されたのは、なんと今年の2月25日。森友学園問題が白熱し始めた時期に重なります。

 

しかし!ここは、強調させていただきます。この絵本と森友学園には一切何の関係もございません。というのも、こちらは、海外絵本でございます。翻訳され日本で出版されたのが2月なのでございます。

 

が、しかし!

 

ただの翻訳絵本ではございません。原題は「SCHOOLS FIRST DAY OF SCHOOL」。ワシントン・ポスト紙パブリッシャーズ・ウィークリー誌カーカス・レビュー誌が選ぶ2016年ベスト絵本だとか。

 

絵を担当したクリスチャン・ロビンソン様は、ピクサー・アニメーション・スタジオやセサミ・ストリート・ワークショップでの経験を経て絵本作家に。2016年にニューベリー賞、コルデコット賞オナー賞など、世界的に権威のある絵本の賞を受賞されております。

 

「がっこうだってどきどきしている」。是非是非、このタイミングで読んで頂きたい一冊でございます。(文:NN昌)

 

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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