先日のM1グランプリの際にもネット上で話題になっておりました上沼恵美子審査員をはじめ、お笑いコンテストの審査員の方々に是非、読んで頂き、評価して頂きたい絵本がございます。大人も笑えるナンセンス絵本、たくさんございますが、なかでも最近話題なのは、一時代を築いた大御所ギャグ漫画家さまの絵本参入でございます。
そこで今回は、お笑いに一家言あるお笑い通の方、さらにはM-1グランプリの審査員の方々に読んで頂きたいギャグ漫画家絵本をご紹介させて頂きマヂカルラブリー!でございます。
まずは、こちら。
「走れ!みかんのかわ」(著:吉田 戦車)
4コマ漫画「伝染るんです」の作者。不条理ギャグ漫画のパイオニア、吉田戦車様の絵本でございます。第37回文藝春秋漫画賞も受賞されております。
内容は、主人公のミカンの皮が自分の実を探しに旅に出る心暖まる冒険物語でございます。こちらが出版されたのは去年3月なのですが、実は、2011年に赤ちゃん絵本「あかちゃん もってる」も発売。2冊目の絵本でございます。
「あ、ひょい」「あいててて」(作:タナカ カツキ)
こちらは「バカドリル」「オッス!トン子ちゃん」などで知られるタナカカツキ様の絵本でございます。最近では、コップのフチ子の原案者としても有名でございます。小生もそうですが、「バカドリル」が青春の思い出という方に是非、一度読んで頂きたいのでございます。普通の絵本作家様には描けない絵本でございます。こちらは、圧倒的に大人の読者が多い絵本でございます。
2冊とも去年2月に発売でございます。ちなみに、タナカ様も2014年10月に「みんなの太陽の塔」という絵本を出されております。大阪の万博記念公園に立つ太陽の塔が、人間と一緒に日常生活を送ったらどうなるかというコンセプトで描かれたタナカ様らしい作品でございます。なんとプロデューサーは岡本太郎記念館館長の平野暁臣様とのこと。こちらも一見の価値ありでございます。
「とんすけくんはももたろう」(作:長尾謙一郎)
こちらは去年11月に発売。毎晩父親に「ももたろう」の絵本に読んでもらっていた「とんすけくん」が、自分でオリジナルの「ももたろう」を空想、創造していくという物語でございます。
作者の長尾様を改めてご紹介させて頂くと…。「おしゃれ手帳」、「ギャラクシー銀座」、「クリームソーダシティ」などが代表作。漫画界をザワつかせてきたキレキレ、ギリギリな作風のギャグ漫画家でございます。
2014年、突然の連載打ち切り以来の復帰作となったのがこちらの絵本でございます。小さいお子さんを持つ長尾ファン、そうでない長尾ファンにもオススメの絵本でございます。
以上、厳選ギャグ漫画家絵本でございます。M-1グランプリの審査員の方々、是非是非、一読くださいませ。
(文:N田N昌)