健康にいいのか。一週間、BL漫画だけを読みつづけた結果(前半)

2015/12/06
正しい倫理子

好きなことに夢中になると健康面はおろそかになりがちだ。

しかし好きなものが体にいいものだったら没頭すればするほど健康になれるのではないか?

そんな疑問を思いついたのが私-つまり腐女子だったことはきっと偶然ではない。

そう、今回検証するのは「BLは健康にいいのか」という偉大な問いなのだ。

 

◯実験概要

被験者: 「私」

監 修: 「姉」(看護学生)

ルール

・1日1冊以上商業BL作品を読む生活を一週間続ける。

・BL以外の娯楽作品は摂取しない。

・一週間毎日血圧と体温を測り、体調の変化を計測する。また、実験前と実験後にストレステストを行う。

◯実験記録

以上の内容で、11月14日からの一週間を実験期間に充てた。

11月08日に計測した基礎バイタルは血圧92/60、体温35.8℃、ストレスは45%

ここからいかに体調が変化するのかを観測していく。

11月14日(土) 読んだもの

1日目に読んだ漫画二冊
「チョコストロベリーバニラ」彩景でりこ バンブーコミックス 麗人セレクション
「待てをして、ゼロ距離」ぜくろう 一迅社

 

血圧:100/52 体温35.8℃

実験1日目にして急に血圧が上がった気がするんだけどどうなんだ? 興奮か?

今日は丸一日アルバイトがあり、帰宅してから前述の2冊を読んだ。

彩景でりこ作品は初めて読んだのだが、作者の愛とこだわりが感じられる良い一冊であった。
「待てをして、ゼロ距離」は正直尺が物足りなかった。同じ作者の長編作品が読みたいところである。

それにしても「仕事だから」という言い訳のもとに、買うかどうか迷っていた作品を一気買いできて、気分は最高。

 

11月15日(日) 読んだもの

二日目に読んだ漫画
「ふったらどしゃぶり」一穂 ミチ (著), 竹美家らら (イラスト) フルール文庫ブルーライン KADOKAWA(メディアファクトリー)

 

血圧:102/58 体温36℃

 

この日は教授の引率で大学の同期とシンポジウムを聞きに行き、その後数名の知人と食事をしてから夜遅く帰宅した。

血圧は順調に上昇している……。

先月末が誕生日だったのだが、食事をご一緒させていただいた方にプレゼントとして一穂ミチのBL小説「降ったらどしゃぶり」「ナイトガーデン」の2冊を頂く。

さっそく帰りの電車で前者に取り掛かり、途中まで読んで本日は終了。(途中まで)

 

11月16日(月) 読んだもの

三日目に読んだ漫画
「ナイトガーデン」一穂 ミチ (著), 竹美家らら (イラスト),フルール文庫ブルーライン KADOKAWA(メディアファクトリー)
「降ったらどしゃぶり」(続きから)

血圧:102/66 体温:36.3℃

 

まさかの起床できない事態が発生した。

起きようとしたのに起き上がれなかったのである。原因は過労以外に考えられない。

秋からずっと妙に過密なスケジュールで動いてきて、そのツケが全て回ってきたのかもしれなかった。学校にもサークルにも出られず、自宅でごろごろしながら前日に頂いたBL小説を読む。

全身に倦怠感と痛みはあるものの、文字も読めるしメールも打てるしご飯も食べられるし、気持ちの面では元気と言えよう。

 

「降ったらどしゃぶり」は非常に面白く読み、特に受けの元彼が非常にいいキャラをしたメンヘラだったので満腹感があったが、その続編「ナイトガーデン」ではせっかくいいメンヘラだった元彼が、新しいキャラと恋に落ちて健全な人になってしまったので、やや拍子抜けする。

半身浴しながら風呂でトウテムポール「君も人生棒に振ってみないか?」を読み返した。言わずと知れた「東京心中」シリーズの3巻だが、何度読んでも飽きないのはいっそ魔法なのかと思えてくる名作である。

 

11月17日(火) 読んだもの

四日目に読んだ漫画二冊
「さよなら一顆」一穂 ミチ (著), 草間 さかえ (イラスト)  ディアプラス文庫
「君も人生棒に振ってみないか?」トウテムポール  EDGE COMIX

血圧:100/56 体温:36.3℃

 

今日もやはり体が動かせず、午前中の授業は休んで午後から登校した。

読んだのは前日に読んだ2冊の作者・一穂ミチの最新刊「さよなら一顆」。

筋書きは面白いのだが、好みのキャラではなく、私にとってはいまひとつだった。

しかしBL小説は漫画と同程度の値段でストーリーの分量が多いのがいいところである。腹持ちが良い。夜は気持ち良く眠る。

 

後半へ続く…
「健康にいいのか。一週間、BL漫画だけを読みつづけた結果(後半)」

 

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この記事を書いた人

正しい倫理子

フリーライター。95年生。ねとらぼ、選挙ドットコムなどで執筆中。現在は大学の日本中世史専攻で心性史、社会文化史などを学んでいる。思い出の雑誌は小学生の頃読んでいた爬虫類雑誌「ビバリウムガイド」。

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