
独立行政法人国際交流基金(JF)が展開する「日本語パートナーズ」のアンバサダーに、俳優・アーティストとして活躍する森崎ウィンが就任した。本事業は、アジアの中学校や高校などに市民を派遣し、現地の日本語教師のアシスタントとして授業のサポートや日本文化の紹介を行うものだ。特別な資格は不要で、現地の人々と共に生活しながら相互理解を深める。アジアと日本の架け橋となり、日本語学習者の意欲を高める重要な役割を担っている。
7月6日(月)に都内で行われた就任記者発表会に、森崎は翌日の七夕を意識したシックな紺色の浴衣姿で登場。今年初めて浴衣に袖を通したという森崎は、「いくつか候補があった中で、今日は大人っぽく真面目な雰囲気でいきたいと思い選んだ」と衣装へのこだわりを語った。一方で素足で草履を履いていたため「足元が少し寒い」と正直な感想をこぼし、会場の空気を和ませる場面もあった。

続いて行われた就任式では、任命状を受け取った森崎がアンバサダーとしての決意を新たにした。ミャンマーで生まれ育ち、10歳で来日した背景を持つ彼にとって、日本とアジアをつなぐこの事業への参画は大きな意義を持つ。森崎は「このような大役に任命され光栄です。自分のルーツを大切にしながら、誠心誠意この魅力を伝えていきたい」と力強く宣言した。
森崎は同日公開されたWeb CMではナレーションを務めている。その制作過程では並々ならぬこだわりを見せたという。特に冒頭の「人が好きだ」という一言には、監督と納得がいくまで何パターンも録り直した。自身も日本語の習得に苦労した経験を持つからこそ、「日本語は難しいが、その奥には言葉でしか表現できない深みや美しさがある。それを初めて日本語を聞く人たちにも届けたい」と思いを熱く語った。

トークセッションでは、ラオスとフィリピンでの派遣を終えたばかりの経験者二人が、華やかな民族衣装で登壇した。森崎は自ら進行役を務め、現地のリアルな様子を深掘りした。ラオスで愛子内親王が訪問された際に十二単の着装披露を行ったエピソードや、フィリピンの給食で振る舞われる珍しい料理の話に、森崎は興味津々な様子で聞き入った。
現地の生徒たちがたこ焼きを作りながら爆音でダンスミュージックを流すという陽気なエピソードには驚きを見せつつ、「実際に活動している現場に足を運び、リアルな心境をインタビューしてみたい」と、アンバサダーとしての訪問意欲を燃やしていた。

会の締めくくりには、七夕にちなんで短冊への願い事を披露した。森崎が記したのは「アジアがいま以上にひとつになれますように」という言葉。アジアは想像以上に広く多様だが、日本語という言葉や文化の交流を通じて、境界線がいい意味でなくなってほしいという願いが込められている。
森崎は「エンターテインメントに携わる身として貢献できることがあれば進んでやっていきたい」と述べ、最後に自身の短冊を笹の葉に結びつけた。アンバサダーに就任した森崎は、今後Web CMの出演や様々な広報活動を通じて、日本語パートナーズの意義や魅力を広く発信していく予定だ。






