昭和のスポ根アニメとして大人気だった「タイガーマスク」が、東映アニメ-ション創立60周年記念として10月1日帰ってくる。
タイトルは「タイガーマスクW」
動画 www.youtube.com/embed/PW9B34IXKuo
http://www.toei-anim.co.jp/tv/tigermask_w/
2人のタイガーマスク
今回はタイガーマスクが2人、だからW(ダブル)。
【タイガーマスク/東ナオト】と【タイガー・ザ・ダーク/藤井タクマ】
二人は親友だが、所属していたジパングプロレスを悪徳団体GWMに潰され復讐を誓う。ナオトはプロレス界の裏で暗躍する“虎の穴”打倒を目指し、タクマは虎の穴へ入り内部からの崩壊を試みる
__というあらまし。やっぱ“虎の穴”は存在するんだ、これがなきゃタイガーマスクじゃないわ(笑)
ヒーローを2人に
光のタイガーと闇のタイガーとあるように、ヒーローは2タイプ。
レスラーに様々なスタイルがあるように、視聴者に好きな方を選ばせようという意図があるのかもしれない。そんなところも面白そう。
悪徳団体GWMに復讐する…という大目的があって物語は進行するらしいが、その裏には友情とか絆とかのテーマもあるんじゃないかと思う。アニメって結構奥が深いから。
遡ること47年前
思い起こせば、最初に「タイガーマスク」がアニメ化されたのは1969年(昭和44年)のこと。
現代では放送禁止的な要素が多くもはや地上波では再放送できないだろうが、当時のプロレスは戦後日本復興の夢と希望を背負うように輝いていた。力道山亡き後、その使命をジャイアント馬場、アントニオ猪木が受け継ぐ形で奮闘。外国人レスラーと戦う姿に皆声援をおくっていた。プロレスはゴールデンで生中継され、視聴率は20%を超える人気だった。
プロレス人気絶頂の頃、漫画「タイガーマスク」はアニメ化され最高視聴率32%を記録するほど大人気となった。主人公・タイガーマスクの伊達直人は孤児院で育ち、ファイトマネーをその孤児院に寄付していた。
きっとそんなストーリーを知る世代の人からだろう、ランドセルなどを施設へ寄付する多くの伊達直人のニュースが毎年飛び込んでくる。この出来事だけでも作品の凄さが心に染みてくる。
復活! タイガーマスク
今回のアニメ復活は、プロレス人気が再燃している今だからこそともいえる。
旧作でも、馬場、猪木など、実在の人気レスラーが沢山登場したが、今回も新日本プロレスがバックアップし、人気レスラーがそのままリアルキャストとして登場する。
オカダ・カズチカ、棚橋弘至、真壁刀義、永田裕志、等
タイガーと戦ったり、タイガーとタックを組んで必殺技を繰り出したり、とイロイロ絡んで魅せてくれるだろう。となると、ドキドキすることがひとつある!
新タイガー誕生!?
生身の新タイガーマスク誕生があるか?
そもそも、新日マットに初代タイガーマスク(佐山サトル)が誕生したのは、1981年アニメ「タイガーマスク二世」の放送開始に伴ったタイアップ企画だった。この事実を知らない人は意外と多い。
アニメは視聴率が伸び悩み1年持たずに終了してしまうが、アニメから飛び出したタイガーマスクは爆発的な人気を呼び日本のヒーローとなる。
その後、二代目1984年・三沢光晴(全日本プロレス)
三代目1992年・金本浩二(新日本プロレス)
そして四代目2009年誕生したタイガーマスク(新日本プロレス)は現在も活躍中だ。
(※他にも数例あるがリングネーム固定は4人とされる)
なので、実物のタイガー・ザ・ダークが誕生するのではなかろうか!?
また、もしかしたら“ザ・タイガーマスク”とか、ちょっとネームを変えてもう1人誕生するとか? 新日の戦略としては考えられる。どちらも扮するレスラーの人選は難しいかもしれないが、きっと海外武者修行中のレスラーから選定し呼び戻しているに違いない。
コラボ企画etc
せっかくアニメとプロレスがタッグを組むのだから、特にプロレス会場ではアニメとのコラボイベントなど催して集客に結びつけたいところだろう。
「タイガーマスクW」の放送は、10月1日から毎週土曜深夜2:45(一部地域を除く)で、その後に「ワールドプロレスリング」を放送という並びになるそうだ。
となると、うまく連動させれば楽しいことも出来る。
例えば、アニメ後のプロレス中継で同じ対戦カードを見せる。
コスチュームや、入場時に持っているアイテムがアニメと一緒だったり、マイクパフォーマンスなども同じだったり、あるいは言ってることが正反対だったり、ファイトでもフィニッシュ技が同じだったり、いろいろリンクさせると楽しそうだ。(試合がヤラセみたいにならないよう気をつけなきゃいけないけど)
アニメで敵キャラマスクマンを一般募集。採用されるとアニメでタイガーと戦い、しかもその後のプロレス中継でも実写版が登場する、なんてことも。
「アニメではタイガー・ザ・ダークが勝ったが、本物のプロレスではどっちが勝つかな? Dボタンで予想しよう!」なんて視聴者クイズもできる。
まあ、試合は録画なので答えは調べればわかるんだけど(笑)。
こんなふうに、様々な企画ができそうだ。ぜひやってほしい。そして新日本プロレスだけでなくプロレス全体の活性化に繋げて欲しい。
テレビでもプロレスリングでもタイガーマスクWが暴れまわることを期待する。