日本の女子バレーは世界ランキング6位。ここから東京で金メダルを獲得するには、何か突拍子のない事をしなければ無理。他国と同じ戦法じゃ勝てないのだ。
1964年東京五輪で金メダルを獲得した時代から、長らく日本とソ連(現ロシア)の2強時代が続いた。というかその時代、バレーは今のように世界に広まっていなかった。日本は高さとパワーで劣る部分を頭脳と技術で補い時代を築いた。
しかし、バレー競技が世界に普及し、日本のバレーを手本に高さとパワーを加えられると日本は勝てなくなった。ラリー制やリベロの導入といったルール改正もあったが、日本はその変化に持ち前の頭脳でカバーすることができなかった。(そもそも日本には不利なルール改正だったとも言えるけど)
歴代全日本女子の監督は15人、全てが日本人だ。
あのアメリカだって、低迷の危機を乗り越える打開策として、2001年から日本の吉田敏明氏を、2005年からは中国の郎平氏を監督にしている。
日本が外国人監督を起用すれば金メダルが獲れるかどうかはわからない。しかし、少なくとも過去5年リアルなコーチスタッフにすら外国人はいない。コーチの中に海外バレーに精通した人はいるかもしれないが、結果は出ていないと言わざるをえない。
いつか勝てると信じ続けて39年経ったんじゃないだろうか? だからリアルな国外バレーの情報を求める。きっとショックな事は多いはず。しかし、称えるなら今でも日本の世界ランクは6位である。身長やパワーを上回る国は沢山あるが、それでもTOP10をキープしているのは凄いこと。世界バレーの七不思議なのかもしれない。
バレー協会も、中田氏に託すと決めたなら彼女のやりたいチーム作りに口を挟まず全面バックアップをしてくれと願う。また任期は2年だが、結果だけで判断せず成長度を加味して欲しい。
辛口意見を述べてきたが叱咤激励と思って欲しい、気持ちはいつでも「ニッポン!チャチャチャ!」なのだ。