小生ことキモオタおっさんが、フットサルに参加するはめになった。未経験なうえルールも準備も知らない。「恥をかきたくない」とすがったのが、遠い知人の“日本サッカー公認C級ライセンスというコーチの資格”を持ち、フットサル歴6年の矢嶋氏。
色々聞き出し、準備もでき意気揚々…。ところが、試合動画を見たら(思ってたのと違う…)。大まかなルールはサッカーと同じなのに、なんだか別の作法があるよう…。
そこで再び矢嶋氏にコンタクトをとり、今日も今日とてフットサルに興じる現場に押しかけた。お仲間の(また来やがった…)という熱い視線をいなし、主に『実践』での作法やルールについて根掘り葉掘り聞いてみた。
小生「ゲームは何分ハーフなの?誰が計っている?」
矢嶋氏「規定だと20分ハーフですが、仲間内で楽しむ場合は5~10分くらいが一般的です。仲間内だと休憩している人が計ります」
小生「サッカーにおけるFW、DFのような大まかな役割はあるの?」
矢嶋氏「あります! 大きく分けて4つ分かれています。フットサルの呼び方でゴレイロ(ゴールキーパー)、フィクソ(ディフェンダー)、アラ(ミットフィルダー)、ピヴォ(フォワード)の4つです」
小生「控え選手とコートに立つ選手の出入りが曖昧だけど、交代の時の作法はある?」
矢嶋氏「フットサルには“交代ゾーン”という選手交代ができるエリアがあり、交代する選手はそのエリアに立って入れ替わります。サッカーは交代に審判の許可が必要ですが、フットサルはいらないんです。一度交代した選手もまた出場できます。「疲れたから交代!」といった感じでみんな気軽に交代しています」
小生「キーパーやるの怖いんですけど、やらなきゃダメ…?」
矢嶋氏「これがやらなきゃダメなんです(笑)自主的に交代した方が、次の試合にまた呼ばれやすくなります。ずっとキーパーをやらないと「なんだあいつ」と思われる恐れが…」
小生「サッカーにおけるスローイン、フットサルでは手は使わないの?」
矢嶋氏「ボールがラインの外に出たときは全部キックインです。ちなみにコーナーキックはサッカー同様、直接ゴールを決めれば得点になりますよ!」
小生「攻守の選手2人がボールを競ってラインを割ったとき、両選手が手を挙げるけど、あれは何のアピール?」
矢嶋氏「ボールが出た時に「マイボ!」と叫んでいるのですが、あれは「マイボール」と言っていて、自分たちのボールとアピールしてるんですね」
小生「バックパスってダメなの?」
「バックパスは、ざっくり説明するとキーパーにパスをすることですが、グランドの真ん中の半分のラインを越えるか、相手からボールを奪ったらバックパスをしても大丈夫です!」
小生「男女混合チームがあるけど、モテ男子が女性にかっこいい所を見せつけようとしてるんじゃないの? 鼻につきます」
矢嶋氏「わかります(笑)でも、女子の前でモテ男からボールを奪うのは快感ですよ!」
小生「他に覚えておくフットサルのルールや作法はありますか?」
矢嶋氏「一番大事なのは“フェアプレー”の精神です。相手がいて初めてフットサルができるので、怪我なく笑顔でプレーできることがベストかと思います」
…あらかた聞き終わり、お礼の粉ポカリの詰め合わせを押し付けると矢嶋氏の「(もう来ないでくれよ…)」という心の声が聞こえたが無視して小生、とんずら。
以前、準備の仕方を教わり【実践作法】と2回にわたり矢嶋氏から学んだ心得を実践できれば恥はかかなそう。対戦相手は男女混合チームと聞いているので、せめてモテ男子にコートを蹂躙されない努力を精一杯しようと思う。