株式が上昇中の今こそ「株を買ってみたい…」と考えるものの、知識がない、お金がない、難しそう…などを理由に躊躇してしまう人は多い。そんなハードルを下げてくれるかも知れない「テーマ投資型オンライン証券サービス」が11月15日に誕生した。
名前は『FOLIO(フォリオ)β版』。テーマ別に、少額から投資できるリスク分散型の投資信託プラットホームで、運営する株式会社FOLIOは、国内株を取り扱う独立系証券会社において約10 年ぶりに誕生したオンライン証券会社だ。
FOLIO(フォリオ)β版は「投資でワクワクすること」をコンセプトにかかげ、選ぶ楽しさを追求した次世代の投資サービス。1テーマ10万円前後で、10社への少額、分散投資を行うことができる。
企業ではなく「テーマ」で選ぶ
特徴は、なんといっても投資先企業の分類の仕方にある。FOLIOβ版では、企業ではなく投資したい“テーマ”から選ぶ。
「国策にはさからうな」や「ふるさと投資」「世の中を変える先端テクノロジー」などキャッチーなテーマ※が提案され、従来のような「鉄鋼業」「小売業」といった業種別ではなく、「次世代素材」や「VR(仮想現実)」「e-Sports」「京都」「コスプレ」「キャリアウーマン」などのこれから流行しそうなトレンドや、日本経済に影響を与えるであろうイベントなどを入口に投資する企業を選択することができるのだ。※テーマは2017年11月現在のもの。
なるほど、地域、モノ、現象に関連した企業などを“好きだから”“興味あるから”“応援したいから”と感覚的に企業を選びやすく、より投資に親しみが湧きやすい。
元来、投資初心者は、自分の生活に関係のある身近な企業から好調な(なりそうな)株を見つけて取引を始めると良いとされるが、そもそも身近な企業を調べて探すのが面倒。知りたい情報をインターネットのキーワードで検索する今どきの大人にとって使いやすい仕組みであり、株、ひいては経済に興味を持つ間口が広がるのではないだろうか。
10万円からの少額分散投資で投資デビュー
各テーマは、FOLIOの投資委員会が選定した10社の有望企業で構成されており、単元未満株を各銘柄1株から取引し、1テーマ10万円前後で10社への分散投資を行う。
例えば「ようこそ日本へ」というテーマを選んだとしよう。テーマの詳細ページへとぶと10社の銘柄がならび、それぞれ運表比率、株数、運用額の目安、そして、その企業に期待できる理由などが表示される。
そのテーマに決めたのならば、あとは各銘柄の比率を選ぶ。比率は投資スタイルに合わせて4つのカタチにカスタマイズできる。
リスクを抑えたい場合は「ディフェンス型」。成長性が大きい企業の比率を高めたい場合は「グロース型」。銘柄の割安さを重視する場合は「バリュー型」と、それぞれのニーズに応じた 4つの投資スタイルを用意している。
まずは少額から挑戦したい投資初心者にとって、配当の大小だけでなく、経済や環境の未来がどうなってゆくのか、楽しんでワクワクする気持ちこそ大切。FOLIOβ版には、投資の目的は「お金だけでない」そんな気概さえ感じる。