フューチャーベンチャーキャピタルが明かす「オンラインギフト」を利用した投資先企業の魅力発信術

2019/08/22
マガジンサミット編集部

独立系ベンチャーキャピタルの「フューチャーベンチャーキャピタル(以下、FVC)」は、昨年9月11日に創立20周年を迎えたことを記念し、ウェブカタログによるギフトサービスを展開する「ギフトパッド」を通して、オリジナルのカタログギフトを作成。同12月24日にFVCの関係者1000名にギフトカードが届けられました。

カードを受け取ったユーザーは裏面のQRコードを読み取ることで、FVCが投資している企業の約90点の商品・サービスを掲載したカタログサイトにアクセス可能。簡単に商品を選んで受け取ることができます。今回、関係者への感謝の気持ちをカタログギフトで伝えることにした経緯やその魅力について、FVCの松本直人社長に話を聞きました。

―オンラインのカタログギフトを利用したきっかけは?

まずは、ギフトパッド社が弊社の投資先だったことがきっかけです。弊社社員の結婚式の引出物でもギフトパッドのサービスを利用し、これはよいプレゼントだと思っていました。

FVCは、地域における創業率の向上、域内経済の活性化、雇用の創出に貢献する、地方創生の本格的な推進の手段として「地方創生ファンド」を全国各地で組成しています。全国の投資先企業様に対する支援の一つは、売上げに貢献することだと思っております。20周年ギフトとして当サービスを利用する事で、ギフトパッドのオンラインカタログ上に商品を掲載できれば、その企業様の売上や認知度向上にも寄与できるのではと考えました。

―もうひとつ、カタログギフトに熱い思いを込めたそうですね。

今回ギフトを送った方々(株主以外のステークホルダー:過去も含む共に働く従業員やお世話になった取引先、ファンドの出資者、投資先企業など)に、投資先企業様の魅力を伝えたいという思いです。弊社はベンチャーキャピタルと言いながらも、リーマンショック後にとても苦しかった時期があり、「FVCって今、何しているの?」と言われてしまうような状況にありました。しかし、その後、ビジネスモデルを大きく変えることで、特に地方で新規性のある企業に幅広く投資をする事ができるようになりました。そんな状況を乗り越えてきた私たちですから、弊社からの投資によってこれだけ新しい商品・サービスが生まれ、育っていることを、ギフトを贈った皆様に感じてもらいたかったのです。

―ギフトパッドを使用する前は、どのように感謝の気持ちを表そうとしたのですか?

周年記念によくある「感謝の会」のようなイベントを行うことも考えていました。ただ、イベントだとその場にお越しいただける人にしか感謝の気持ちを伝えられないのと、投資先企業様の魅力を伝える方法に限界があるので、ギフトパッドのオンラインカタログをお送りすることにしました。
また、弊社HP上に『20周年特設ページ』を立ち上げ、弊社がこれまでに投資させていただいた企業数や投資先企業の地域・業種などをご紹介し、弊社が携わることでどれくらい企業や地域が活性化されたかといったことを表現させていただきました。この特設サイトのURLをオンラインカタログ上に記載することで、より多くの方々に本サイトを見ていただくことができました。

―実際にカタログギフトサービスを使ってみた感想は?

2018年6月から企画がスタートして半年間で48社に協力してもらい、結果的に約90点もの商品を登録していただけることになりました。先述したように、今回我々が利用したギフトパッドのサービスの特徴は、掲載している商品が弊社の投資先の商品であるということでした。我々はベンチャーキャピタルという事業特性上、投資先の商品・サービスは基本的に新規性のあるサービスが多く、さらに北は秋田から西は愛媛まで地域性にも富んでいるため、各地域の特産品などを盛り込めたことが、プレゼントの価値を上げてくれたと思っています。

―ギフトカードを贈った関係者からの反応は?

電話やメール、お手紙など、想像以上の反響がありました。過去の取引先企業・元従業員から「ありがとう」の言葉や「頑張ってるね」といった様々な励ましのお声を頂きました。また、現在の従業員にも同じギフトを送ったのですが、実際に投資先企業様の商品を知る機会にもなり、投資先企業様に愛着が湧くきっかけになったのもすごく良かったです。

―ギフトパッドに今後期待することは?

これまでギフトパッドのサービスを利用するメリットは、多種多様な商品ラインナップに価値を感じていたお客様が多かったと思いますが、今回の創立20周年記念企画では、弊社が関わった企業様の商品・サービスを掲載する事で、オリジナリティと投資先の魅力をPRする事にも繋げる事ができました。

また、会社と社員のエンゲージメントを高められるだけでなく、弊社と取引先企業様、そして取引先同士のエンゲージメントまで高める事ができるWin-Winなビジネスモデルだと感じております。これからは、出品者や購入者との継続的な関係構築ができるとより良いと思います。もちろんこれは出品者側が努力するべき点ではありますが、ギフトパッドさんからも継続できる関係を築く為の提案ができると更に良いかもしれないですね。

フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
ホームページ:https://www.fvc.co.jp

株式会社ギフトパッド
ホームページ:https://giftpad.jp

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