この春から新生活を始める人や、副業・パラレルキャリアを検討している人は多いのではないでしょうか? いろいろと準備を進めていく中で、意外と見落としがちなのが「名刺」です。そこで今回は、初めて自分で名刺をつくる時のポイントについてご紹介します。
もはや名刺を持つことに意味はない!?
そもそもネット社会の現代で、名刺を持つことはすでに意味がないと思っている方も多いのではないでしょうか。確かに会社の住所や連絡先はネットで簡単に調べることができ、SNSを使えばすぐにやりとりが始められます。そうしたことからも、情報を伝える意味での名刺はあまり重要ではなくなってきていると言えるかもしれません。
しかし、名刺は自分自身を印象付けるツールとしての役割を担うもの。特にインパクトがあるものなら、すぐに名前を覚えてもらうことができます。名刺をうまく活用すれば、相手に自分を印象付けることができるのです。
インパクトを与えたいなら、形やデザインにこだわって
前述の通り、今名刺をつくるうえで「自分を印象付ける」ことがポイントとなります。そのためにまず考えられる工夫が、見た目にこだわることです。以下で具体的なコツについて見てみましょう。
サイズ、形を変える
名刺の基本サイズは「4号」と呼ばれる55×91㎜。しかし厳守する必要はないので、変形にすることで形からインパクトを与えるのも良いでしょう。オリジナルの形にしなくても、サイズを3号にすると49×85㎜となり、基本サイズより少し小さめになります。女性らしさを出したいという時におすすめです。
素材、加工にこだわる
名刺がデジタルと異なる点は、触れるものであるということ。この点を生かして手触りにこだわった名刺をつくるのも良いでしょう。用紙にはさまざまな重量、紙質、色があり、それらの条件によって価格も異なります。表面をツルツルにコーティングしたり、ぷっくりと文字が浮き出るエンボス加工を施したりと、デザインはシンプルでも加工をするだけでぐっと印象が変わります。
印刷
印刷方法でも個性を出すことができます。早く大量に刷りたい場合は「オフセット印刷」という通常の印刷方法を選ぶことになりますが、中には「活版印刷」などのように時間はかかるけれど豪華な仕上がりになるものもあります。
見た目にこだわると名刺交換の話題のひとつにもなるので、ぜひどこかにポイントを持たせておきたいところです。
プライベート?仕事用?用途に合わせて
名刺をつくる上で個性を出すことが大切だとお伝えしましたが、つくる際の最大のポイントが、用途や目的に合わせた名刺をつくることです。例えばプライベート名刺の場合は、渡す相手や自身のアピールポイントなどを絞り、住所などの基本情報よりもそれらを優先して記載するようにしましょう。
また、副業など自分で仕事をする場合は個人情報を明記することになりますが、住所や電話番号を載せることに抵抗がある方もいるのではないでしょうか。そんな時は基本情報が載った名刺と、初対面や一度きりしか会う予定のない人向けに名前とメールアドレス、SNS程度に抑えた名刺をつくって使い分けるという方法もあります。
いち早く「デジタル名刺交換」を取り入れるのも手
デジタルで名刺交換ができるアプリを駆使してみるのも手です。データ上で好みのデザインの名刺をつくり、データ上で交換をします。もらった名刺を紛失する心配がなく、中には名刺交換した相手に連絡を取るよう通知してくれる機能がついたものもあります。デジタル上での名刺作成の際にも、上記のデザインや記載内容のポイントを押さえて作成すれば、覚えてもらいやすくなるかもしれませんね。
名刺は自分だけの個性を打ち出すことができるもの。最短1日でつくれるプランなども出てきているので、面倒がらずに作成してみましょう。名刺交換を通じて新しい関係が築けるかもしれません。