色々な用途に開発され、注目を集めている『ロボット』。最近では某通信会社が開発した人型ロボットが巷で人気です。
そんななか近年、急ピッチで進められているのが『介護用ロボット』の開発。
高齢化社会や核家族化が進み、介護が必要なお年寄りが不便な過疎地域に一人で住まざるを得ない。
また老老介護や、共働きで仕事と介護を同時しなければならないなど、圧倒的な人手不足。
そんな介護の現場で活躍するロボットをご紹介します。
1.人間をひょいと持ち上げる介護ロボット
『ROBEAR(ロベア)』
クマの様な可愛らしいロボットが、腕で人を挟み込むと接触状態に応じた微妙な動作調節により柔らかに動きます。
そのため、座っている人を人間が抱き上げるように優しく起こすことができるのが特徴です。
女性一人で介護を行う場合、なかなか重くてベッドから動かすことができない。
そんな重労働をしてくれるロボットがいれば、シーツの交換や着替えなどが楽になりますよね。
■介護支援ロボットROBEAR(ロベア)の機能紹介動画
2.サイボーグが現実に!?装着ロボット
『HAL(ハル)』
体に装着すれば装着している人の脳から、筋肉に対して発せられた信号が分析し命令、やりたい作業を補助することができます。
つまり、リモコン操作なく頭で考えたことをそのままロボトが感知、実現できるのが装着ロボット「HAL(ハル)」なんです。
足など下肢に障害がある方々や、脚力が弱くなったお年寄りにとっては、車椅子に乗らなくても自分の行きたい所へ楽に行くことができるなど、介護される側にもいいですよね。
■最先端のテクノロジー!夢のサイボーグ型ロボットスーツ【HAL】
3、24時間寄り添える話し相手が登場?
『セラピーロボット「PALRO(パルロ)』
100人以上の顔を見分けて名前で呼びかけることができるロボット『PALRO(パルロ)』。
クイズを出したり、自ら踊りながら「歌いましょう」と呼びかけることができるなど会話は勿論、インターネットから欲しい情報を声で伝えることもできるのです。
他人にはどうしても身構えてしまうのに、まるでペットの相手をする時の様に、素の自分が出せるとされている“ロボットセラピー”。
癒しだけでなく、介護が必要な高齢者に生身の人間が四六時中付き添えるわけもないため、見守りの面でも介護側にとって有り難いですね。
■【PALRO(パルロ)】ロボットテクノロジー
サイボーグ、ネコ型など、マンガの世界において、ロボットが人間と肩を並べ、困った人を助けるなんて事がありましたが、今それが現実になりつつある!!
現に、少子高齢化が進み、介護する人よりされる人が確実に増えていく。
そんな将来に向け、ロボットにも人間と同じような温もりや優しさを感じながら介護されたいですね。
< 取材・文 / 石橋アキ江 >