バリ島と言えば、海外旅行先の中で必ずと言ってよいほど上位にランキングされる有名スポットですよね!夏休みを間近に控え、インターネットで調べている人も多いのではないでしょうか。今や、数多くのバリ島情報が公開されていますが、それでも現地の声に勝るものはありません。今回はバリ島を代表する観光客向け施設「アヤナエステート」のホテル副支配人、園田美知さんに「ネットだけでは分からないような、知られざるバリ島の魅力」について伺いました。
バリのサンセットを独り占め!?
園田さんは1997年からアヤナエステートに勤務。26年間、バリ島に滞在しているプロフェッショナルです。そんな園田さんがまずおすすめするのは「アヤナリゾート&スパ バリ」にある「ロックバー」。ロックバーは大きな岩の上に建てられた、全880席の大型レストランです。ここでサンセットを楽しむのが通の楽しみ方だそう。
園田:「ホテルに宿泊していない人は16時頃から並び始めます。約1時間で満席になってしまいますが、宿泊者は17時からの予約が可能。また、ロックバーまでのアクセスはゴンドラです。余裕を持って予約していただき、ゴンドラ移動も楽しみながら美味しいお酒と綺麗な夕日を堪能してください」。
確かに海を間近に感じるレストランで見るサンセットは格別。しかし、それこそ880席が埋まるような人気レストランであれば、ゆっくりできないかも知れません。そこで園田さんが提案してくれたのは「ウルワツ寺院」です。ウルワツ寺院は海岸沿いに位置する絶好のサンセットスポット。野生の猿も生息しているそうで、日本では味わえない体験ができること間違いなしです。
海や空の青だけでなく“緑”も楽しめる!
バリ島と言えば海や空の青いイメージが強いかもしれません。ところが、棚田やジャングルなどもあり“緑”が豊富なのも特徴。バリ島中部に広がる「ジャティルイの棚田」はバリ島初の世界遺産に認定されたエリアです。また、雄大な自然を味わうならウブド地区。アヤナエステートではこの夏、ウブドのジャングルを活用したサマーキャンプとグリーンスクールを企画しています。
園田:「2歳から6歳を対象にしたサマーキャンプは英語と中国語に対応しており、海外の同級生とコミュニケーションが図れる仕組みになっています。旅行者のお子様が非日常空間の中で大切なことを学べるきっかけになれば」。
子どもむけのサマーキャンプはガイドポストによる東南アジアで初となるプログラム。こちらも要チェックです。
最もバリを感じられるのは3月!?
バリ島歴26年の園田さんが「最もバリを感じられる日」と話すのはバリ島の正月と称される「ニュピ」です。この日は「サイレントデイ」とも呼ばれており、当日の夜明けから翌日の夜明けに至るまで、火や電気の使用が禁止されます。その間、各店舗は休業となり飛行機などの公共交通機関もストップ。丸1日が静寂に包まれます。
園田:「電気が点かないニュピ当日の夜空は驚くほど美しいもの。静まりかえった世界で満天の星空を感じることができます。ニュピとその前日に行われる祭り『オゴオゴ』はバリ島独自の文化。これほどバリ島の異文化に触れられる日はありません」
バリ島における正月は西暦の3月。夏シーズンにバリ島で海やプールを楽しむのも良いですが、あえて3月にニュピを体験しに行くのもまた一興でしょう。旅行というのは「行ったつもり」が一番もったいない。ネットに載っていない体験、ぜひ自分の目で見て肌で触れてみてくださいね!