標高230ミリメートル、唐揚げ界のエベレストに挑むべく、あのすた丼屋へ――。
「伝説のすた丼屋」「名物すた丼の店」は、2月1日から「鬼盛りすたみな唐揚げライス」を発売する。
その名の通り、ガチで鬼盛り。ゲンコツほどの唐揚げが、鬼盛りで8個(280グラム)、超鬼盛りで12個(420グラム)重なり、唐揚げの“岩”が積み重なり、200ミリメートルを超える山容をみせる。
登山口からの眺めはこんな感じ。12個の唐揚げロックがゴツゴツと積み重なり、「行けるか? いや、オレなら行ける」と自分に言い聞かせるようにつぶやき、いざ、アタック……。
すた丼屋が唐揚げを始めたのは、2012年のこと。「安くて旨いものを腹いっぱい食べてがんばってほしい」というメッセージを込め、安価でボリュームのある商品として学生街の店舗でスタートした。
販売店舗では、部活男子や肉食女子たちが唐揚げにがっつき、すた丼に次ぐ人気商品に。
「こんなに売れるんなら全国展開だ」と決めたすた丼屋のアントワークスは、鬼盛りすたみな唐揚げライス(780円)、ミニ鬼盛りすたみな唐揚げライス(700円)、超鬼盛りすたみな唐揚げライス(980円)の3メニューを設定。さらに単品も用意した。
世の中はいま、第2次唐揚げブームの波が押し寄せている。すた丼屋は、この唐揚げで学生や若年層、女子といったユーザー層の掘り起こしに挑む。
すた丼屋が唐揚げブームの大波に乗るとなれば、普通の唐揚げを出すはずがない。
すた丼の“秘伝のニンニク醤油ダレ”をベースに、生姜・酒と合わせた特製ダレに鶏肉を漬け込み、下味をしっかりとつけた。
注文を受けたらカラッとなるまで揚げることで、ニンニクのパンチが効いた唐揚げを実現。外はカラッとサクサクの衣。中はやわらかな鶏もも肉のジューシー感。これが飽きのこない、何個もイケる、すた丼屋の唐揚げだ。
ゲンコツほどの唐揚げは、ひと口で喰らいつけないほど。山盛りの千切りキャベツやライス、味噌汁を経由しながら、唐揚げのエベレストを攻めていく……。
「少し違う味を」と思ったら、ドンと添えられたマヨネーズや、おろしポン酢のチカラを借りる。ポン酢のさわやかさがまた1個、また1個と、登頂へのパワーをくれる。
山頂へ登りつめて見えたのは、「これで980円か、やっていけるのかすた丼屋!」だ。
圧倒的なコストパフォーマンス、誰もが唸るインパクト、すた丼屋だからこそできるパンチの効いた味と、また喰いたくなる中毒性……あらためて、すた丼屋の底力を体感。もうすでに、これを綴っているいまも、「行きたい」という衝動にかられている。