今話題の機能性食品素材、スーパー大麦「バーリーマックス®」の最新研究発表会が都内で11月6日に行われました。
スーパー大麦「バーリーマックス®」は一般的な大麦に比べ、約2倍の総食物繊維量で、約4倍のレジスタントスターチ(難消化性でんぷん)が含まれるオーストラリア産の大麦を品種改良したもの。レジスタントスターチは腸の奥まで届き、善玉菌などがすみやすい腸内環境を作ります。
発表会では、主催者で「腸の奥から健康を考える研究会」の座長を務める松井輝明氏が登壇。同研究会では、バーリーマックス®の複合型食物繊維のプレバイオティクス効果を多角的に研究するため、ヒト試験や動物実験を実施しています。排便回数や排便量を調べ、腸内フローラ解析などから「スーパー大麦を1日12g以上継続摂取することで、整腸作用があることが認められた」と発表しました。今後は啓発活動として、市民公開講座なども企画しているそうです。
肥満傾向体質や睡眠の改善効果について評価試験も
続いて登壇したのは、同研究会の委員で岡山大学大学院環境生命科学研究科の森田英利教授。帝人株式会社と共同で行った「スーパー大麦バーリーマックス®による腸内フローラ改善とその効果について」をテーマに、研究結果を報告しました。
バーリーマックス®摂取による腸内フローラの変化を調べ、体重やBMIへの影響を調査する試験では、5人の30〜50代女性がバーリーマックス®を1日1回12g摂取しました。2週間の摂取前後のBMIを調べたところ、3人のBMIが減少。さらに腸内フローラの変化として、4人の抗肥満型腸内細菌が増加傾向に。
また、不眠に悩みのある成人女性21人が被験者となり、バーリーマックス®の摂取量が1日12gとなるショートバーを4週間摂取。睡眠の質や睡眠困難、中途覚醒、日中の眠気などが徐々に改善されるという結果が出ました。この実験により、バーリーマックス®を継続して摂取することで肥満や睡眠の改善に効果があることが示唆されたのです。
発表会の最後には、帝人株式会社ヘルスケア新事業部門長の渡辺一郎氏がバーリーマックス®の開発からこれまでの実績、今後の展望などを語りました。渡辺氏は「繊維メーカーとして知られる帝人による“食べる繊維”の開発に挑戦する。帝人ならではの研究力で、予防の観点から生活者のライフスタイルを支えていきたい」としていました。
健康への意識が高まり、スーパーフード戦国時代となりつつある昨今。1日12gで腸を整え、肥満や睡眠を改善する効果が期待されるスーパー大麦、バーリーマックス®を知らないのはもったいないですよ!!