明治時代に活躍した陶芸家、宮川香山(みやがわ・こうざん)が今年没後100年を迎えます。
イギリスの大英博物館をはじめ世界的な美術館がその作品を収蔵するなど、日本を代表する陶芸家「宮川香山」を17日発売の『美術手帖』3月号で特集しています。
世界で絶賛
香山が生みだした「高浮彫(たかうきぼり)」は、動植物を立体的でリアルな浮彫りによって表す技法で、日本の陶磁器における装飾の概念を塗り替えるものでした。
国内外で人気を博し、輸出品として明治時代の日本の外貨獲得に貢献するほか、万国博覧会で度重なる受賞を誇りました。
『美術手帖』3月号では、美術史家の山下裕二を監修にむかえ、香山の独創的な表現を解説するほか、同時代の明治工芸をあますところなく紹介しています。
七宝の並河靖之、金工の正阿弥勝義、漆工の柴田是真、牙彫の安藤緑山など、その驚くべき職人技とセンス、人物像を明らかに!