東京都内に鎌倉の大仏を超える、国内2位の大きさを誇る「鹿野大仏」がこの春デビューいたしました。(4月11日から一般公開)1位は奈良の大仏で15m、鎌倉の大仏が11.3m、そしてこの大仏が12mでございます。ちなみに耳の大きさは2mでございます。総工費は約4億円。この巨大な大仏を都内に建てた目的は…。
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— おぞね (@ozone_aya) 2018年4月12日
宝光寺・八坂良秀住職は「大仏様をお迎えすることによって、西多摩全体が元気になっていただければいいかな」と語っておられます。また、鎌倉の大仏を超えたことについては、「たまたま鎌倉の大仏様より少し大きくなったというのが実情。申し訳ないことしちゃったなという思いは少しあります」と…。
しかし、これだけ巨大な大仏、どうやって作るのか…。山形県で鋳造された100以上の巨大パーツを東京に運んできて、昨年秋から組み立てたそうでございます。ただし、継ぎ目を発見するのは至難の業だとか…。双眼鏡を持参して匠の技をご堪能くださいませ。
さらにもうひとつ、チェックポイントが…
この「鹿野大仏」、イケメンを意識して作られております。住職によると、大仏の顔は、少し離れて正面から見る時と、真下から見上げる時で、見え方が違ってくるのだとか。そこで、3年前に関係者が集まり、10分の1サイズの大仏様のミニチュアを制作、その大仏をみんな寝転んで見上げ、表情の見え方を研究していたとか。是非、真下から拝んでもイケメンに見えるかどうか、チェックしてみてくださいませ。
さらにさらに、大仏見学に訪れた際に、家族や恋人に蘊蓄を披露したい方に是非お薦めしたいのが、こちらの絵本でございます。
「ならの大仏さま」(作・絵:加古 里子)
こちらは、俳優の高橋一生様がハマっている絵本作家、かこさとし様の科学絵本でございます。きっと高橋様も読まれているのではないかと…。科学絵本なのでストーリーはございません。奈良の大仏がどのようにできたのか、その制作過程や歴史を分かりやすく紹介しております。かこ様の絵本の特長ですが、非常に細かいところまで再現、解説しておられます。
とにかく情報量がゴイスーでございます。当時の世相、藤原家の仏教への帰依などについても解説されております。絵本と侮っていると、その濃厚な内容に驚くこと間違いナッシングでございます。むしろ、大人の方が楽しめる絵本でございます。
東京新名所「鹿野大仏」を訪れる際には是非、高橋一生様もハマっているかこさとし様の絵本「ならの大仏さま」の大仏蘊蓄を披露くださいませ。
(文:N田N昌)