公式サイトより http://wwws.warnerbros.co.jp/itthemovie/
映画「ITイット“それ”が見えたら、終わり。」は絶賛大ヒット中でございます。続編が早くも製作準備中だとか…。その原作者といえば、みなさんご存じの通り、大人気作家スティーヴン・キング様でございます。数々の大ヒット映画の原作を手掛けるキング様、はやくも次回作が話題でございます。タイトルは「ダークタワー」。来年1月公開予定でございます。
こちらもキング様の大人気長編小説でございます。1970年代から継続的に執筆、完成までなんと!30年もの月日を費やした全7部構成の壮大なダークファンタジーでございます。日本でも角川文庫から出版されております。今年10月に全14巻完結いたしました。
物語の舞台は、時空を超越する荒廃した異世界。現実世界と結ばれたその世界で、様々な世界の中枢であり、時間と空間のバランスを保ってきた「タワー」を巡り、凄腕の銃使いであるガンスリンガー・ローランドと謎めいた黒衣の男・ウォルターが死闘を繰り広げるという物語でございます。
その「ダークタワー」の作中に絵本が登場するのですが、その絵本が実際に絵本として出版されたのでございます。ちなみに絵本が登場するのは、「ダークタワーⅢ 荒地」でございます。ご興味のある方は是非。絵本のタイトルは、『シュッシュッポッポきかんしゃチャーリー』。物語の展開の上でも重要なアイテムとなっております。
そういえば、先日公開になった関ジャニ∞の丸山隆平様が初主演を務める映画「泥棒役者」でも、作中に登場する絵本が物語の重要なカギになっておりました。
話は少し脱線しましたが…
なにより、この絵本がゴイスーなのは、スティーヴン・キング様の創作であり、キング様初の絵本なのでございます。がしかし、アマゾンで検索すると…“ベリル・エヴァンス (著), 風間 賢二 (翻訳)”となっております。
ご安心ください。実は、このベリル・エヴァンス様は、原作に登場する架空の著者でございます。原作の中では、1942年にこのエヴァンスによって絵本が描かれたことになっております。そう、著者名を自分の名前でなく登場人物にしたキング様の粋な演出なのでございます。
ちなみに、日本版は刊行記念特別冊子付きの限定発売とのこと。大人絵本ファン、スティーヴン・キングファンの方は、是非、チェックしてみてくださいませ。
(文:N田N昌)