室内で絶叫体験ができる!?あんなところでもこんなところでも!?驚異の『バンジーVR』に挑戦してみた

2019/10/24
桂伸也

近年はVRもかなり技術が発達し、いろんなジャンルに発展してきておりますね。応用分野も広いので、将来的には遊びだけでなくさまざまに活躍する現場も出てくるでしょう。しかしまだまだ遊べる領域もさまざま、このジャンルはいろんな可能性が隠されていることでしょう。

そんな可能性の一端を垣間見られるような、VRを利用したアトラクションが登場しました。その名も「どこでもバンジーVR」!え?そんなの前から出てるじゃんって?いやいや、まあ聞いてください。これはかなりすごいですよ…これまでのVRによるバンジー体験は、VRゴーグルを通して視覚だけの体験というところが強かったかと思います。ところがこの度ご紹介する「どこでもバンジーVR」は…まず見てください、その外観。そう、実際に吊り上げられ、逆さにされるんです!これにVRですから、ねえ…迫力のバンジー疑似体験ができないわけがない!そのお披露目が23日、東京・池袋のサンシャインシティでおこなわれたのでした。

このアトラクションは体験型アトラクションやxR(VR/AR/MRなどの仮想現実技術)のコンテンツ企画開発をおこなう(株)ロジリティ、スチールベッドや家庭用衣料ベッド、オフィス家具や体育館総部品などの設計を手掛ける(株)丸橋鉄工、3DCG技術をベースにした映像、静止画、インタラクティブコンテンツ、VRコンテンツ等の制作、開発およびビジュアライゼーション環境の構築をおこなう(株)キャドセンターという3つの企業の共同開発によって作り上げられたもの。安全性に考慮した機構と、VR技術の最先端というべきですかね。かなり大掛かりな感じであります。

とはいえ「それなら、バンジージャンプができるところに行ってやった方が早くね?」といわれる方がいるかもしれません、意地悪な方ですねェ(笑)。しかしこれはある意味「実際にはできないところで、バンジージャンプの疑似体験ができる」というところも、大きなセールスポイントであります。この日発表された第一弾のバンジーポイントは、なんと東京は新宿、東京都庁であります!オリンピックが迫る中、今これほどホットな場所もないでしょう(笑)。

ちなみに東京都庁の高さは243m。これだけ高いところからバンジージャンプなんて、なかなかそんな場所も世界中探してもないでしょう。この場所が第一弾というのは、ある意味いろんな可能性を示しているわけであります。ほら、都庁でできるんだったら、…まあそういった画作りが果たしてできるかという部分は条件になるかもしれませんが、とんでもないところからバンジージャンプができるわけです!それこそ都庁というだけでもかなりのものでありますが…

この日はゲストとして現在パルクールのトップアスリート、泉ひかりさんが登場し、このシステムでのバンジー体験をおこなわれました。

パルクールって何?という方もおられるでしょう。これは「自分の体一つで環境に適用し体を移動させるスポーツ」などと定義されることが多いようです。言葉だけだとなかなかイメージが難しいかもしれませんが、リュック・ベッソン監督の映画『YAMAKASI』や『TAXi2』といった作品で、街中を走ってチェイスするようなシーンがあるのですが、とにかく障害物を飛び越えたり、下をくぐったり、ある時は身軽に空中を一回転したり、飛び上がっては受け身をとったりして素早く走る。そのアクロバチックなランニングが、パルクールのプレーヤーによるものなのだそうです。

ステージに登場した泉さんは、小柄でルックスもなかなか素敵な方でありますが、この方があのパルクールの大会でチャンピオンになるとか、ちょっと想像できないですな。しかし泉さんは高校時代、その身軽さで「忍者女子高生」などという名で鳴らし、投稿動画でその技術をいかんなく発揮、大きな話題を呼んでいたとか。いや~美人で身軽ってずるいな~とオッサン悔しいところですが(笑)

しかし意外にも泉さん、これでも高いところが怖かったりすることはあるそう。「もともと恐怖心はあって、高いところや運動は好きだけど、高いところから見下ろすと怖かったりすることもことあります。でもそこでそんなふうに起こりうることに対して恐怖心に向き合いつつ、それを克服することで自分のできることができるし、メンタルも強くなるんです」と力強くコメント。なるほど。美人で魅力的な要因には、そんな強い心の表れであるかもしれませんね。

実は泉さん、かつてアメリカに留学した際に一度だけバンジージャンプを経験したことがあるそう。その理由としては、やはりバンジージャンプを体験する場所がなかなかなくて、アメリカに行った際にチャンスがあったから、と。やはり場所の問題というのは、バンジージャンプを楽しむ上では大きな課題であります。

このシステムで飛ぶには、体を3本のロープでつなぐためにロープを固定するハーネスをつける必要があるのですが、泉さんとしてはこれがあるので逆にそれほど不安はないとおっしゃいました。が、ロープをつけVRゴーグルをつけ、いざ「バンジー!」の掛け声とともに飛び込むと、かなりの迫力体験をされたようで、飛び込む前の緊張感もさながら、落ちる感じも十分で、さらにロープに引っ張られて跳ねる感じや、前から顔に風が当たる感じまで、かなりリアルなバンジー体験をされた様子でありました。

ちなみに、VRゴーグルから見られる風景はこんな感じ。オッサンの私は体重が気になってロープでぶら下げてもらうのは断念したのですが(笑)、VRゴーグルのみでやってみました。ゴーグル自体にも何らか振動を伝えるような機構があり、本当に落ちていく~~!という感覚をモロに受けました。これでロープにぶら下げられてやると…メッチャ勇気がいりますがな。

このシステム開発のトップに立ったのが、(株)ロジリティの野々村哲也代表取締役。野々村さんはもともと大手企業のサラリーマンだったそうですが、一発奮起し自身で起業、自己資金を頼りにこのシステムの開発に踏み切ったそうです。その思い切りもあっぱれでありますが、見た目以上にリアルなそのバンジー疑似体験、お見事であります。みなさんも街中でこれを見つけたら、是非やってみることをお勧めしますよ!

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桂伸也
この記事を書いた人

桂伸也

フリーライター。元々音楽系からのスタートですが、現在は広く浅くという感じではありますが芸能全般、幅広く執筆を行っています。またエンタメ、芸能に限らずスポーツ、アミューズメント系と…何が得意なのかが不明な感じ。逆に困ったときに声を掛ければ、何らか答えが戻ってくるというか…ある意味“変な奴”(笑)

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