2018年の6月にお台場にオープンした、森ビルとチームラボが共同運営するミュージアム「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソンチームラボボーダレス(以下、チームラボボーダレス)」が今月21日に開業1周年を迎えました。
国内外で高い評価を受けるクリエーター集団「チームラボ」のデジタルアートが常設で楽しめるミュージアムは「チームラボボーダレス」が世界初!
世界各国で展覧会を開いているチームラボの体験型デジタルアートが楽しめるとあって、この1年間に訪れた来場者の数はなんと約230万人にも及ぶそうです。
取材に訪れた6月20日、開館20分前にも関わらず長蛇の列が!
そしてなんと230万人の来場者の半数は外国からのお客様。しかもそのお客様は世界各国から訪れているそうで、その国の数は約160カ国!国内外から注目を集め続ける、東京の新しい観光地となっています。
「チームラボノーダーレス」アート作品の魅力
館内に順路はなく、迷路のように「さまよい、捜索し、発見する」ことを楽しむ「チームラボ ボーダレス」。
広さ1万平方メートルの敷地内をさまよって、アートを体験して…と、優に半日は楽しむことができます。
クリスタルワールド
コンテンツは全て非言語かつ五感で「体感する」ものなので、言葉がわからなくても全てのアートを楽しむことが出来るのも、世界各国からお客様が訪れる要因の一つ。
人々のための岩に憑依する滝
日本ならではの四季の移ろいや、日本の古典芸術を体感できるのも観光客としては嬉しいところです。
呼応するランプの森
有名な「ランプの森」もそうですが、下が鏡になっている作品も多く、ヒールがNGな場所もあるので、来館スタイルとしてはパンツスタイル・スニーカーがオススメ!
また、壁に全面投影している場所も多いので、白い服で来ると俄然写真映えすること間違いなしです!
1周年を記念したイベントも
6月20日(木)と21日(金)の2日間はエントランス内に巨大な世界地図を設置し、自分の出身国に印を付けてもらうイベントを開催。
青色に塗られている国はすでにその国から訪れたお客様がいるということ。
この2日間で、まだその国からお客様が訪れていない灰色の部分が青色に塗られるかもしれません。
「チームラボボーダーレス」に込めた想い
森ビルデジタルアートミュージアム室長の杉山さんは、開館した想いとして「東京の磁力を上げていきたい」と語ります。磁力とは、全世界から『人・もの・お金・情報』を惹きつける力のこと。杉山さんは「都市間競争が激しくなる中、世界から選ばれる都市になるためには、『人・もの・お金・情報』がその場所に惹きつける必要がある」と語ります。
森ビル デジタルアート ミュージアム室長 杉山さん
「チームラボボーダーレス」開館より、隣接する商業施設「ヴィーナスフォート」の来場者数は1.2倍に、最寄駅の「青海駅」乗降者数は1.5倍にと、臨海エリアの活性化につながっており、来場した外国のお客様の半数が「チームラボボーダーレス」を目的に東京へ観光に訪れるなど、東京の新たな観光名所として「都市の磁力向上」に大きく貢献しているといえるでしょう。
また、杉山さんは今後の展望として、これまで以上に多くの国から、より多くの人々が訪れるまさにボーダレスなミュージアムになることを目指して「お客様が何度来ても新たな発見や変化を体験できるよう、常に行っていく既存作品のアップデートに加え、全く新しい作品の発表も予定している」とのこと。
進化し続ける「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソンチームラボボーダレス」から、今後も目が離せません。