連日、気温30度越えの"この時期"、注意しなければいけない事と言えば『熱中症』。
ここ数年、「家の中に居たのに熱中症で搬送されました」というニュースが流れ、室内でも熱中症になるのか…と、『熱中症』に対する意識が変わった方も多いのではないでしょうか。
東京都福祉保健局がまとめている夏期(6月から9月)の熱中症死亡者の状況を見ても、9割以上の方が屋内で亡くなられています。
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/oshirase/nettyusho27.html
「日中、会社ではクーラーの中にずっと入っているから、体を冷やしすぎないために家ではクーラーはつけません」と言う女性が多いようですが、一歩間違えば危険な行為になります。
今回そんな方に是非読んでほしい『熱中症対策』について、都内のドラッグストアで登録販売員を務めるIさんに、気を付ける点をお聞きしてきました。
室内に置ける熱中症対策
1、水分補給
暑さで大量の汗をかき、体内の水分が失われると脱水症状になります。そうすると、倦怠感やめまい、頭痛、脱力感、吐気などが起こりやすくなるのです。また、汗をかくと血液中の塩分濃度が低下し、筋肉がけいれんを起こす引き金にもなります。さらに体に水分が足りなくなると体温調節ができなくなるため、熱がこもり体温が上昇しちゃうんです。
効率的に水分補給をするなら、適度にナトリウム(塩分)を含んだスポーツドリンクがおすすめですが、摂りすぎは塩分や糖分を取りすぎてしまうことになってしまうので、他の飲料水とバランスを取りながら飲んでください。ただ、緑茶やウーロン茶、紅茶など、カフェインが含まれているものは利尿作用があるので、できれば麦茶のようなノンカフェインのものがおすすめです。
さらに、最近売れている『OS-1』はWHOの提唱する経口補水療法の考え方に基づき、組成は米国小児科学会の指針の基、水分と塩分・糖質の配合バランスを考慮されている為人気です。
2、体温調節
人は汗をかくことで熱を体外へ放出してコントロールしています。暑さで気温が高くなると、熱の放出が困難になり体温が上昇するため、体感も暑さが増すのです。
最近では、体感温度をさげるために、小林製薬から発売されている『シャツクール マイルドミント』など、衣類の上からスプレーすることで、体感温度が下がりひんやりさをキープできるものも人気です。
そしてもう一つ重要なのが、温度だけでなく湿度。できれば湿度計を用意して50~60%を目安に管理するといいと言われています。
勿論、たっぷりの睡眠と、食事にも気を付けてください。
不足すると糖質を分解することができず、疲労物質である乳酸が溜まり、疲れやすくなります。
疲労回復に必要な栄養素であるビタミンB1が含まれた豚肉や、疲労の原因となる乳酸の発生を抑えるとされているクエン酸が含まれる梅干し、などを積極的にとってみると良いかもしれません。
女性の方は特に、冷え性などをかかえている方が多いことから、家ではクーラーはつけませんと言う方もいらっしゃると思いますが、それが逆に、体に負担をかける場合もありますのでご注意を。