去年の夏頃の話。知人が「3年前に買ったドライブレコーダーが壊れた。映像が録画されない。高かったのに」とガッカリしていた。
「SDカードとか変えてみたら?」とテキトーなことを言ってみたら
「直った!」と連絡があった。聞けば、ドラレコは勝手に動いてくれるのでずっとほったらかしにしていたそうだ。ふいに映像を見ようと思ったらうまく作動しなかったとのこと ――――― 。
「最近、“ドライブレコーダーの映像が録画されていない”というトラブルの問い合わせが国民生活センターに相次いでいる」という記事を目にしました。それで、そのエピソードを思い出し、調べてみました。
まわりくどい前置きは抜きにして、肝心な時に録画されていないという最悪の自体を防ぐために、チェックすべき主な事を紹介します。ポイントは、ざっくり言って2つ。
1・定期的にフォーマットすること
2・SDカードが古い or 機種との相性
簡単に説明します。
1・定期的にフォーマットすること
ドラレコ本体から「フォーマットしましょう」などとアナウンスするタイプもあるけれど、めんどうでやらない人は結構多いとか。また、ドラレコには「フォーマット不要」タイプもありますが本当は定期的に行ったほうがいいそうです。
フォーマットを行うメリットとしては…
・映像は「削除と上書き」を繰り返すので徐々にゴミ(データ)が溜まり、のちのち上書きができなくなるから
・メモリーカードのフォーマットが正常にできれば、故障していないことが確認できるから
機種によって、「1週間に1,2回」「ひと月に1回」「3ヶ月に1回」「1年に1回」など、様々なので説明書を読んでみて下さい。とにかく時々はフォーマットを行うのが良いです。
2・SDカードが古い or 機種との相性
「SDカードは消耗品」
SDカードはドラレコの命です。消耗品なので寿命があって劣化します。たとえば夏場の車内は50℃を超える高温にもなりますし、いくら高性能な精密機械も多少なりともダメージを受けるわけです。
SDカードは、できれば1年くらいで交換するのが良いとか。でも出費は痛いでしょう。だから時々、録画した映像を見て不具合が起きていないかチェック、そしてフォーマットするのが良いわけです。映像が乱れていれば、カードが古くて寿命を迎えているか、故障しているかもしれないので即交換が得策です。
「SDカードはどれでも良いわけじゃない!」
まず、“ドラレコ購入時に付属されていたSDカード”を使用すれば、本体との仕様が合うはずなので不具合等の発生率は低いはずです。問題は、ドラレコにSDカードが付属されておらず独自に購入した場合です。実はここで仕様に合っていないカードを購入してしまう人が多いそうです。
というのも、“録画できればカードなんてどれも変わらない”と考える人が多いようで、要するにケチる傾向が高いようなんですね。
とにもかくにも一番にしてほしいことは・・・
「説明書をチェックする!」
当たり前ですけど、意外とちゃんと見ていない人は多いです。
・ドラレコは年々進化しているので、新しい機種だと古いSDカードに対応していない場合があります。
・ドラレコの機種によって、SDカードの書き込み速度など、推奨スペックや記録容量が指定されている場合があります。
・ドラレコの機種によって、SDカードのメーカーを指定している場合があります。
※電気量販店に売っています。よく調べてご購入を。
ドラレコとSDカードには相性があるというわけです。説明書を見てもよく理解できないというメカに疎い人は、カーショップへ行って店員さんに尋ねるのが一番手っ取り早いです。これは、某ショップの店員さんに聞いたのですが
「カード容量は大きいほうが絶対に良いです」
とのことでした。最近は360℃全方位録画、24時間録画、4K、など高性能で容量をたくさん使うタイプが増えているので、高性能には高容量のSDカードを使うべきだそうです。
ドラレコが5万円以下のお求めやすい値段のタイプであっても、SDカードは容量16GB・クラス10以上は欲しいところだとのことです。クラスとはデータ転送の最低速度のことですが、これが重要だそうで、多くのドラレコでクラス10を推奨しています。
※スピードクラスは◯で囲んだ部分でわかります
ドラレコの映像が決め手になるような事態は起こってほしくありませんが、滅多に遇うことのない事態発生に「録画されてない!」なんて、そんなガッカリなことはありません。ドラレコは定期的にチェックを。