「血管がボコボコと足の表面に出てきたり、細い血管が足の表面に透けて見える」という症状に悩まされる女性が増加しているというのです。
これは「下肢静脈瘤」というもので、10人に1人が抱える体の悩みだとか。
とくに夏は、素足や短パン、スカートといった足の露出が増える時期でもある為、その悩みはなおさら。
そこで、下肢静脈瘤の治療法や、予防法などを都内で働く理学療法士のCさんに聞いてみました。
下肢静脈瘤とは…
血液を送り届ける役目の血管には『弁』と言う、血液の逆流を防止する組織があるのですが、その『弁』が壊れてしまうと、血管内に血液が溜まってしまうと言う現象。
血管内に血液が溜まってしまうと、血管がボコボコと足の表面に出てきたり、細い血管が足の表面に透けて見えたりする症状がでてくるのです。
この下肢静脈瘤を患っているのは、1000万人とも言われています。
そして、下肢静脈瘤は、気付かないうちに患っている人が多いというのです。
この病気、最悪の場合、足の皮膚が腐った状況の『潰瘍(かいよう)』になってしまうこともあるので、ご注意を。
出典 横浜・大阪 静脈瘤センター http://ameblo.jp/oosakakekkangeka/
下肢静脈瘤には2つのタイプがあります
まずは、足に無数の血管が透けて見える『クモの巣状タイプ』。これは、細い血管(毛細血管)の弁が壊れることで起こります。
そしてもう一つのタイプは、足にボコボコトと『瘤が出来るタイプ』。こちらは、太い静脈の血管の弁が壊れることで起こります。
加齢によって弁の機能が弱まり、静脈が壊れやすくなることが原因だと言われており、加齢や妊娠・出産を終えた40代の女性に多いと言います。確認方法は、実施に鏡の前に立ち、足の表だけでなく、裏も見てみてみましょう。
下肢静脈瘤の予防とは…
症状がひどくなれば手術をしなくてはいけないケースもあります。まずは、自分で手軽にできる運動などで予防を行ってください。
①大きく深呼吸
とにかく血流をよくすることが大事。そして、血流アップのためには『横隔膜の上下運動』とされる、大きな深呼吸が非常に重要なんです。
②イスに座ったままストレッチ
まずはイスに浅く座り、身体が一直線に近づくよう、上半身は後ろにゆっくり倒し、足はぴんと伸ばしたまま持ち上げる。
下半身から上半身への血液の通り道を確保したあと、浮いている足のつま先を上げ下げすれば、ふくらはぎが伸びてきて、血管に圧力がかかり、血液が強く押し出されるんです。
是非、オフィスでも、お家でも、気付いたときに試して見てください。
③弾性ストッキング
簡単に言うと、ギュッと足を締め付けるような強めな靴下のこと。これは場所も時間も選ばないのでお手軽です。
下肢静脈瘤は、オフィスで座りっぱなしの仕事をする女性に多いと言われています。
足がムクム…と良く話題になるのも下肢静脈瘤の予備軍かもしれないそうです。
※最近では様々な弾性ストッキングが発売されています。
.出典 「ベノサン http://www.venosan.co.jp/」、「メディキュット http://mediqtto.jp」
気付いた時にちょっと運動するだけで防げますので、是非、大事に至る前に、こまめに試してみてくださいね。