大型連休は楽しみですが、同時に頭をかすめるのは、毎年味わう最終日の憂鬱な気分。そこで今回は、連休後に憂鬱を乗り切るテクニックをご紹介します。
連休最終日が憂鬱なのには理由があった!
そもそも、なぜ連休最終日や連休明けは憂鬱になってしまうのでしょう。普段から仕事が億劫だと感じている人はもちろん、たとえ仕事が好きな人であっても憂鬱な気分が襲ってくることが多いのではないでしょうか。「ブルーマンデー症候群」「サザエさん症候群」といった言葉からも、お休みの日は憂鬱になりやすいことがうかがえます。
実は、これには理由があります。仕事の間は交感神経が優位になっていますが、休日の間に心身がリラックスすることで副交感神経が優位になります。そこで再び仕事が始まると、一気に交感神経が優位になります。つまり、自律神経の変動が激しくなるため、心身が不安定になりやすいのです。
休日になると風邪をひいたり体調を崩したりする人が多いのも、交感神経から副交感神経に切り替わることで、身体が緊張状態から解放されて溜まった疲れが出てくるという仕組みです。
あえて身体を疲れさせて「眠れない…」という状況を防ぐ
憂鬱な気分には身体的な事情が関係していることがわかりました。まずは交感神経を刺激して、スムーズに仕事モードに切り替えられるようにしておきましょう。
おすすめは、最終日や連休明けにこそ少し身体が疲れる程度の運動をすること。気が向かない場合でも、少し散歩をするだけで気分が明るくなるはずです。また、連休最終日の夜は、これまでの不規則な生活の影響や、翌日の仕事のことを考えるなどして眠れなくなることもしばしば。そうした事態を防ぐためにも、身体を疲れさせておくと眠りやすくなるというメリットもあります。
少しでも気が晴れることをしてみる
続いて、メンタルの面でも憂鬱を取り払うよう心がけましょう。一度憂鬱に陥ってしまうと気分を晴らすのは難しいものですが、自分を憂鬱な気分にさせているものについて考えてみましょう。冷静になって気持ちを整理してみると、客観視して見ることができるようになります。気持ちを書き出してみるという方法も効果的です。
ほかにも、食後にお気に入りのお茶を飲んで一息ついてみたり、お風呂にゆっくり浸かってみたりと、少しでも気分が晴れることをするのも良いでしょう。もしそれでも憂鬱な気持ちが続く場合は、だまされたと思って口角を上げてみてください。すると脳が錯覚を起こして「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンを分泌し、鬱々とした気持ちを明るくしてくれるはずです。
少し仕事をして身体を慣らしてみる
翌日へのハードルを下げるために、あえて少しだけ仕事をしてみるという手もあります。実際にやってみると思っていたほど憂鬱ではないことが実感でき、仕事量が減ることで心に余裕も生まれます。
あらかじめこうしたテクニックを知っておくと、連休後がより楽しく過ごせるようになるはずです。簡単にできる方法ばかりなので、なんだか憂鬱な気分になってきたら、ぜひ思い出して見てくださいね。