成立からまもなく3年目をむかえる「女性活躍推進法」。ワークライフバランスという言葉も浸透してきましたが、働くママたちのプライベート環境は改善されてきているのでしょうか。
最近では、掃除・洗濯・料理など名前のある家事以外の“名もない小さな家事”が、ママ達のプライベート時間を圧迫し重荷になっていると指摘されています。
例えば、料理ならば「作る」→「食べる」→「洗う」→「拭く」→「片づける」までが一工程です。ゴミ捨てならば「棄てる」→「まとめる」→「運ぶ」→「袋をセットする」までがワンセットです。
このように家事は、いくつもの小さな家事の積み重ねであり、“名もなき家事”と呼ばれる作業をすべてこなすことで、ママ達から“ゆとりある生活”を奪っています。つまり、負担を大幅に減らすためには、これら“名もなき家事”を “ショートカット”してしまうことが望ましいわけです。
そんな“時短”ならぬ“ショートカット家事”ができる代表といえば、「洗剤・柔軟剤の計量」「液ダレの始末」「アイロンがけ」「洗剤の詰め替え」など4~5工程をショートカットしてくれるP&Gジャパンの人気商品「ジェルボール3D」シリーズです。
先日、働くママを対象に開催された「今日から“ゆとり上手なわたし”になれるスペシャルセミナー」では、「ジェルボール3D 」シリーズをはじめ、家事におけるさまざまなショートカット術やお役立ちグッズ、また、ゆとりある生活を送るためのコツや、ストレスマネジメント術が紹介され、参加した働くママたちへエールが送られました。
写真)登壇したカリスマ家事マイスターの皆さん
写真 左)「アリエール ジェルボール3 D 」。独自の“くすみクリア成分”“繊維のダメージケア成分”により、洗濯を繰り返すことで表れる、黄ばみ、黒ずみ、繊維のダメージを防ぎ、衣類のアンチエイジングに貢献。蓄積汚れも徹底洗浄。
写真 右)「ボールド ジェルボール3 D 」。洗剤、柔軟剤を入れ分ける必要がないうえに“ふんわりハリアップ成分”により衣類の洗濯じわを少なくし、洗濯後のアイロンがけの手間を軽減。
その家事、やって当り前と思っていませんか?
同セミナーに登壇した翻訳家で家事生活研究家の佐光紀子氏は、「日本の主婦は、明治時代からの価値観や呪縛によって家事をしすぎている。共働きが当前となった今、家事を愛情のバロメーターと思うのはやめましょう。まずは、夫(家族)と家事をシェアし、完璧を目指さず“できないことはできない”と言うことから、気持ちのゆとりは生まれます」と話し、また、生活情報誌『サンキュ!』(ベネッセコーポレーション)の飯塚真希編集長は、「やって当たり前と思っていた家事の手間を上手に省くことが、毎日の“よゆう”を生みだすことにつながる」と、女性自身が意識改革に目覚めなければならないことを伝えました。
写真)佐光紀子氏
写真)飯塚真希編集長
また、働き方改革推進協会の理事の伊浪里奈氏は、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニング「アンガーマネジメント」をワークショップ形式でレクチャー。
日々、仕事と家事、育児をこなすなかで、ついイライラしてしまうことは誰にでも経験のあること。怒ってしまってから後悔することもあります。もし、激高しそうになったならば、6秒数えてその場やりすごせば、感情にまかせることなく、相手と冷静なコミュニケーションが取りやすくなるそうです。この「6秒ルール」仕事でも使えそうですね。
写真)伊浪里奈氏
2016年のTBSドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」で家事監修を務め、書籍「楽ラク掃除の基本」(学研プラス)の著者である家事研究家の高橋ゆき氏は、ショートカット家事のテクニックや「お役立ちグッズ」を紹介。
対象物の凸形状にあわせてカッターで切れ込みを入れるだけで、グリル焼き網などが簡単にキレイになる「マンゴーカットスポンジ」や「軍手ぞうきん」といった、高橋さん考案の自宅で簡単に手作りできるグッズに会場のママたちは興味津々でした。
スポンジも軍手も100円ショップで気軽に買えるもの。「軍手ぞうきん」で、トイレなどの水回りを洗う場合は、ゴム手袋を嵌めた上から軍手を重ねると良い塩梅。軍手の粗い生地と人間の指と手が、細かい部分の汚れを素早く根こそぎ拭き取ってくれます。
写真)高橋ゆき氏
さて、働き方改革により「ワーク」への取り組みは進んでいるものの、「ライフ」の見直しは個人の責任や家庭の事情に委ねられます。しかし、日本には性別役割分担意識が根強く残り、特に家庭においては、女性ひとりが負担を背負い込む傾向にあります。
家事を時短するだけでなくショートカットできる技やグッズは、ママ自身だけでなく夫や子どもにも便利。まずは、頑張らなくちゃ!と思い込まず、できるだけ家事や育児を分担しやしくなるように心掛けることが“ゆとり”への第一歩なのですね。