プロ野球人としてグラウンドでの振る舞いがフェアでスマートな選手、なおかつユニホームを脱いだ後でもファンサービスやボランティアに力を入れる聖人と呼ばれる選手は多くいます。一方でダーティーヒーローの様にひくぐらい真っ直ぐな悪人選手や罪をおかしちゃった人も存在します。そんな選手に限って清廉な選手よりキャラ立ちして記憶に残ってしまうこともしばしば。そこで今回はそんな危険臭ただよう助っ人外国人を特集します。
日本プロ野球界初、現役選手の現行犯逮捕 近鉄 リチャード・デービス
プロ野球の乱闘シーンで必ずといっていいほど映像がプレイバックされる東尾修投手をぶん殴るデービスのシーン。このデービスといえば80年代後半、近鉄の四番を打ち、当時三冠王を獲得していた落合博満選手、ブーマー・ウェルズ選手らと並びタイトル争いをするほどの活躍をしていました。しかし88年のシーズン途中、大麻不法所持で現行犯逮捕。球団は解雇、球界から永久追放。その後の捜査で来日以来ずっと使用していたことも判明。さらにメジャー時代から噂があったものの、近鉄入団直後から主力として活躍していたため検査を怠っていたことも明らかになりました。
この穴を埋めるべく近鉄は急遽、中日でくすぶっていた外国人助っ人を獲得。その選手こそ、後に3度のホームラン王に輝くラルフ・ブライアントでした。
#プロ野球そんな奴いたな選手権
— れんれんちゃん (@seppuku0521) 2016年7月5日
元近鉄、リチャード・デービス。内角攻めに怒りがピークに達して、当時・西武の東尾修と大乱闘。その後、大麻不法所持で逮捕!国外退去処分! pic.twitter.com/zVqiaXirLU
まあまあいい奴 中日 マキシモ・ネルソン投手
2011年前後、中日で主に先発投手として活躍したドミニカ出身のネルソン投手。人柄と酷使される行状が人気だった投手ですが、若い頃にヤンキース傘下のチームに所属している頃、偽装結婚グループに関与していたとして解雇。アメリカから国外追放されたダーティーな一面も。その後、中日に入団3年目のキャンプ時、地元ドミニカから那覇に来日する際、実弾を持ち込んだとして逮捕されました。本人曰く、ドミニカで護身用に持っている銃の弾でうっかり持ち込んでしまったとのこと。この釈明会見の際、申し訳なさそうに腰を折り詫びる姿は印象的でした。
#思い出のあの選手
— マニョッキー (@manyokkey) 2018年11月5日
中日編part79
マキシモ・ネルソン(2008〜2012)
長身から繰り出す角度のあるボールが
武器
手がめちゃくちゃ大きく、統一球と
合っていた
2011年には開幕投手も経験
2ケタ勝利を挙げた
スタミナもあり、ロングリリーフも
行けた
四死球が多かった
実弾所持事件を起こした pic.twitter.com/irWTSCJq5r
もめごとの常習者 オリックス トロイ・ニール選手
1996年、ホームラン王、打点王の二冠に輝くなど主砲としてチームを引っ張った助っ人。もともとグラウンドでの乱闘騒ぎの引き金になることや一般人と口論になったりと問題も多かったプレーヤー。引退後、前妻との子供の養育費を逃れるため国外逃亡した容疑で逮捕されました。
ちなみにオリックス時代、腹痛を起こしたまま打席に入りホームラン。猛ダッシュでベースランニングをして同僚らとハイタッチの祝福もせずそのままトイレに駆け込んだというエピソードが今でも語り草です。
トロイ・ニール
— のんきなしゃしんや (@macbw) 2018年4月16日
グリーンスタジアムで結婚式したり、腹具合わるくてもとっととトイレに行けるホームラン打ったり・・
#頼りになるし自慢したくなる助っ人外国人選手の写真が見たいんだ pic.twitter.com/1j8g4UIsqH
嫌われ者? ロッテ メル・ホール選手
93年、ロッテがバリバリのメジャーリーガー・ホールを獲得。2年の在籍でしたが中核を担う活躍を見せました。この選手、性格に難があったようで格下だった同僚助っ人をいじめたり、試合中にもかかわらず出番が無い時は裏でテレビゲームをしていてもめたりしていたそうです。また、イチローも敬意を払い背番号51を固辞したヤンキースの永久欠番、バーニー・ウィリアムズもいじめていたという噂も。そんなホールは引退後、バスケのコーチをしていましたが複数の未成年の女の子にわいせつ行為をしたとして逮捕。懲役45年の判決を言い渡されました。
【ホームラン選手名鑑1994】
— プロ野球選手名鑑BOT (@BBMeikanbot) 2016年3月29日
メル・ホール(ロッテ) pic.twitter.com/zzEJwEQORS
史上最悪の助っ人 日ハム バール・スノー投手
試合に出場し全く打てないとかバカスカ打たれるなどの理由で最悪助っ人のレッテルを貼られる選手は数多くいますが、アメリカ出身のスノー投手はそれに当てはまらない史上最悪の助っ人と言われています。
1974年、貿易会社の社員として来日したついでに日ハムの入団テストを受け、なぜか合格してしまったスノー。チームが日ハムに買われ、シーズン初年度で投手の台所事情が困窮していたという理由もあったようです。そして4月、最初の給料約50万円が支払われ、二軍戦の初登板日、スノーは忽然と姿を消しました。その後も音信不通が続いたため球団は止む無く契約解除。一度もマウンドに上がることなく失格選手(永久追放)となりました。給料を持ち逃げし失踪したスノーは後に帰国していたことが分かりましたが、その理由も判然とせず、給料もほとんどなくなっていたそうです。
今週の「週刊ベースボール」は、
— 熊澤智志 2号 (@kumanozawa666) 2018年7月19日
「外国人全選手写真名鑑」という、凄く史料性の高いブツ。
今のところ「銭村健三」「バール・スノー」というクソ選手を見つけて、
ニヤニヤしながら、読んでいるところ。#週刊ベースボール pic.twitter.com/eASINgp3Qx
さて、スノー投手を失った日ハムが代わりに獲得したケキッチ投手も犯罪ではないですがなかなかな人物。
ヤンキース時代の同僚ピーターソン選手と妻や家族を交換するという、ちょっと何言ってるか分からない状況の『スワッピング投手』として有名になりました。(美人のケキッチ夫人をピ-ターソンが寝取って、個性的なピーターソン夫人を押し付けた説が有力)このスキャンダルは一時、マット・デイモンで映画化される噂がありました。
実際に威嚇するようないかつい顔や体型をしている選手には内角球を投げづらいというケースもあるようで、さらにバックボーンのいかつさが加われば鬼に金棒。まぁその前にグラウンドに立てませんが。