第73回ベルリン国際映画祭正式招待『#マンホール』(2月10日公開)の完成披露試写会が1月17日都内で行われ、主演のHey! Say! JUMP・中島裕翔、共演の奈緒、そして熊切和嘉監督が登壇した。
営業成績No.1で上司や同僚の信頼も厚く、社長令嬢との結婚も決まったハイスペック男の川村(中島)。しかし結婚式前夜のパーティの帰り道に酒に酔ってマンホールに落ちてしまったことから、どん底へと転落していく。
6年ぶりの主演映画完成に中島は「皆さんに早く見ていただきたかった!」などと本邦初披露に喜色満面。しかし劇中でマンホールから脱出するために孤軍奮闘する役どころで「いや~、僕も初めての経験です。面白い企画だと思ったけれど、マンホールにほぼ僕一人という…」と斬新な設定にたじろぐも「やっていくうちに熊切さんのアイデアにブーストがかかっていって、クリエイティビティが際限なく色々な方面に広がっていった。脚本の面白さがさらに膨らんで、僕一人でもマンホールの中で画を持たせることができたと思います」と手応えを得ていた。
ちなみにマンホールの中は「想像以上に狭い!僕は身長も高いのでずっと体育座りをしている感じ」と肉体的な苦労もあったそうで「寒かった時期の撮影で雨のシーンもあったので本当に体をブルブルと震わせながら。その姿がそのまま映画に使われています。こんな経験は人生で初めてです。子供の頃よりも泥んこになって、映画としても見たことないジャンルですし、見たことのない中島裕翔が見られると思います」と完成に自信を持っていた。
突然かかってきた元カレ・川村からのヘルプの電話に対応する舞役の奈緒は「この映画の共犯者が増えると思うと嬉しい」と本編解禁を喜び、「主人公がずっと映るワンシュチュエーションで展開するので、それを見ている私たちも同じ気持ちになる。感情がリンクするからこそ驚く瞬間もあって、予想できなかった展開の連続でハラハラ。日本であまり見たことのない、面白い映画が出来ました」と胸を張った。そんな奈緒の博多弁セリフに触れて中島は「博多弁がいいんですよ…」としみじみ口にし「舞は川村を助けてくれるうちの一人で、男はあの博多弁にやられてしまうと思う」と聞きどころに挙げていた。
本作は第73回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に出品され、中島と熊切監督は現地に参加予定。晴れの舞台参加に中島は「まさかですよね!自分がそんな晴れの舞台に行けるとは思っておらず、行くからには日本に面白いジャンル映画があるということをアピールして届けたいです。せっかくなので英語で応えられる機会があれば嬉しい」と期待。熊切監督も「ベルリン国際映画祭というとお堅いイメージがあるので、どんな反応があるのか今から楽しみです」と心待ちにしていた。