先日、日テレNEWS24で「全国各地で深刻“忍者不足”のワケ」というニュースが配信されておりました。「“忍者不足”って、時代劇かよ!? 今、何時代??」と、さまぁ~ず三村風に心の中で突っ込みを入れられた方、少なくないのではないでしょうか。
忍者の普及活動をする協議会によると、海外でも大人気の“忍者”が今、日本で不足中、ピンチに陥っているとのこと…。
一体どういうことなのか?今の日本の忍者事情についてご説明すると…。新宿の歌舞伎町には少人数で忍者体験が楽しめる施設がございますが、連日予約で埋まるほどの人気、その入場者の半分以上が外国人観光客なのだとか。
そう、外国人観光客は忍者が大好きなのでございます。東京だけでは、ございません。全国各地のテーマパークに押し寄せている外国人観光客によって、全国的に忍者の争奪戦となっているのでございます。
ご存じのとおり、2020年に向け、外国人観光客は増加の一途を辿っており、この忍者不足問題、今後さらに深刻化するのではないかと心配されております。
そしてさらに、驚いたのが…
忍者を養成するアクションスクールが東京都内に存在し、忍者修行に励んでいる子ども達がいるのでございます。と、ところが、厳しい訓練をへて忍者になっても十分な収入を得るのが難しい…というキビシイ現実があるとのこと…。
それに加え、インタ-ネットの普及で目の肥えた外国人の忍者ファンなどから求められるレベルが上がり、修行(トレーニング)についていけず挫折する人も増えているとのこと。ますます、忍者不足が心配でございます。
そこで、せっかく日本に来たのに忍者を楽しめなかった外国人観光客の方に、絵本専門士のN田N昌が、オススメの忍者絵本をレコメンドいたします。もちろん、外国から来たお友達、観光客の方にOMIYAGEとしてプレゼントするのにもオススメでござる、いや、ございます。
その忍者絵本がこちら。
「にんじゃ つばめ丸 はつにんむの巻」(文:市川真由美 絵:山本 孝)
実は、忍者が主人公の絵本はたくさんございます。幼い子供には忍者の情報はないはずなのに、なぜが子供は大好きなのでございます。そんな数ある忍者絵本の中から、この絵本をチョイスした理由は、忍者と同時に今の日本を知ってもらえるというところ、でございます。
なんと、こちらの物語、舞台は現代でございます。スカイツリーも登場しております。平成でございます。サラリーマンらしき父親、優しそうな母親、それに元気な男の子3人兄弟が典型的な日本家屋(一戸建て)に暮らしておりますが、実は、家族全員忍者!という設定でございます。
そして今回は、修行中の3人兄弟が父親から託された秘密の巻物を琵琶湖に住む祖父の元に届けるという任務を遂行するのでございます。
家の周囲をチェックする監視カメラやパソコン、コンビニも出てまいります。それでいて、昔ながらの提灯や手裏剣、竹で作った水鉄砲など忍びの道具も登場いたします。つまり、日本の伝統も学びつつ、現代の日本も学べる、というわけでございます。
まさに!外国人に日本を紹介するには最適な絵本なのでございます。
さらにこちら、東京から琵琶湖まで旅するため、途中「横浜」「箱根」「富士川橋(富士山)」「名古屋」「関ケ原古戦場」の風景も楽しめるのでございます。
一粒で何度も美味しいのでございます。
まさに、外国人観光客のための絵本ではないかと…。
もちろん、日本のお子様にもおススメでござます。人気もございます。その証拠に、こちらの絵本は、「にんじゃ つばめ丸」の好評第二弾(続編)でございます。
今後、外国人観光客の方へのお土産で、「何にしようか?」と悩まれた際には、是非、こちらの忍者絵本をご提案、プレゼントされてみてはいかがでしょうか…。
(文:N田N昌)