漫画家・峰浪りょう氏による累計100万部突破の大人気コミックを原作にしたMBSの連続ドラマ『少年のアビス』(9月1日深夜12:59)の第1話先行試写・完成披露トークイベントが8月29日都内で行われ、主演の荒木飛羽、共演の北野日奈子、堀夏喜、松井玲奈が参加した。
閉塞感が漂う小さな田舎町で、行き場がない少年と、その家族、幼馴染、教師。強烈な個性を放つ登場人物たちの“心中”から始まるスーサイドラブストーリー。人生に絶望する日々の中で憧れのアイドルに出会う黒瀬令児役の荒木は、連続ドラマ初主演。原作の大ファンでもあることから「緊張とプレッシャーを感じて現場に入れるのか不安だったけれど、現場では皆さんが優しくて暖かくて、撮影もあっという間に終わった。幸せな時間でした。大好きな作品で令児も大好きな男の子です」と手応え。
令児の憧れのアイドル・青江ナギ役の北野は、乃木坂46を今年4月末に卒業したばかりだが「最速でアイドルに戻りました!」と笑いつつ「アイドルシーンの撮影では20分くらいでダンスの段取りを覚えることができた。アイドルとして活動した9年間の力量が残っていて、衰えていなかったと思った」とアイドルとしてのキャリアが役に反映された様子。
令児をパシリに使う幼馴染・峰岸玄役の堀は「不良役で、こんなにも可愛い飛羽君をパシリに使って胸が痛いです」と恐縮。令児の通う高校の担任・柴沢由里役の松井は「今やらないとしたらいつやるんだ?と思うくらい、もう二度と出会えないのではないかと思わせてくれる魅力的なキャラクター。精神をすり減らしながらも演じることを楽しみました」と熱演を報告した。
17歳の高校生が主人公ということにちなみ、17歳としての悩みを聞かれた荒木は「寝つきが悪いのが悩み。友達から眠れる動画が送られてきて試したけれどどうしても眠れない」と告白。北野は9年前の17歳当時を思い出し「乃木坂メンバーと週5くらいで焼き肉にハマった。ひたすらカルビを食べてブクブク太って2か月で4キロくらい増量。好きなものは焼き肉だと毎日のように言っていた」と育ちざかりあるあるに苦笑い。
堀も「高校時代、1年に10センチずつ身長が伸びた時期があった。高校3年間で列の真ん中から後ろの方まで行って、どこまで自分の身長が伸びるのか怖かった。給食の牛乳を必死にお替りをしていたせいかもしれない」と成長期の悩みを明かした。松井は「思春期真っただ中で人とのコミュニケーションがとれておらず、クラスメイトと喋ることができなかったのが一番の悩みでした」と振り返った。
またドラマの内容にちなんで自身の秘密を明かす話題になると、北野は「ひとこと日記アプリに自分が今思っている感情を書き込んでいる」と明かし、掘は「成長が止まらない。25歳になって足のサイズが27.5センチから28センチに成長した。足が大きくなると背も伸びると聞くので、この歳でまだ伸びるのか?と怖いです。
成長が止まったと思っていたけれど、ここからどうなるのかが怖いです」と戦々恐々。荒木は「記憶喪失。演技の最中のことを覚えていません」と周囲を驚かせて、松井は「18、19歳くらいのときに短期間で海外に行く仕事があって、空港のパスポートチェック時に怪しまれて、別室に連れて行かれそうになった」とスパイ疑惑がかかったことがあると打ち明けた。
さらに『〇〇のアビス(深淵)』として、それぞれが共演者の意外な一面を暴露することに。北野は荒木について「エモい!チルい!」といい「失恋曲ばかりを聴いているから」と解説。荒木は堀を「大人」と表して「僕がやるくだらないことにも最後まで乗ってくれた。堀君の優しさを詰め込んだのがこの言葉」と感謝。これに堀は「最初の印象は静かで礼儀正しい男の子。でも徐々に僕の脇腹を殴る様になってきた。いたずらっ子で、僕が立っていると彼が背中に乗ってくるので、おんぶするしかなかった」とまさに大人の対応を見せていた。
堀は北野を「動じない」と表し「道端で横たわるシーンではカットがかかってもそのまま。一度寝ると動かない。虫とか木くずがあっても平気。男らしいと思った」とリスペクト。松井は堀について「撮影中にアレが…」と気になるワードを出して「私と対峙するシーンで堀君の目がどんどん乾いてコンタクトが3回くらい落ちて大変そうだった」と理由を説明。これに堀も「松井さんがあまりにも凄くて…。僕も頑張らなければと瞬きをするタイミングを見失って3回くらいコンタクトが落ちました」と証言していた。