【大人の事情?首相の都合?】「国民栄誉賞」受賞した人と辞退した人!

2016/09/24
放送作家 石原ヒサトシ

9月13日、オリンピック女子レスリング4連覇を果たした伊調馨さんが国民栄誉賞を受賞した。

 

Twitterより @ALSOKnow

 

国民栄誉賞って何?

内閣府の公式サイトによると…

「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えることを目的」。

表彰の対象は、首相が「表彰することを適当と認めるものに対して行う」

と記されている。

 

受賞者を決める際、特に明確な判断基準などない。つまり首相が「あげよう」と思った人にあげるってこと。だから、「有名人の名前に乗じて人気取りをするだけ」とよく言われるわけだ。そもそも1977年、福田赳夫首相が創設した賞で最初からそう批判されていた。第1号受賞者はプロ野球で本塁打世界新記録を達成した王貞治。

 

なにを言われようが“国民的ヒーロー”を国が表彰するなんて微笑ましいことか。首相って何をやっても賛否あるし、人気取りでもみんな喜ぶんだからいいんじゃない?…と個人的には思う。

FLASH(フラッシュ)2013-05-13 発売号
Fujisan.co.jpより

 

【国民栄誉賞受賞者一覧】

・1977年 王貞治 プロ野球選手

・1978年 古賀政男 作曲家

・1984年 長谷川一夫 俳優

・1984年 植村直己 冒険家

・1984年 山下泰裕 柔道家

・1987年 衣笠祥雄 プロ野球選手

・1989年 美空ひばり 歌手

・1989年 千代の富士貢 大相撲力士

・1992年 藤山一郎 歌手

・1992年 長谷川町子 漫画家

・1993年 服部良一 作曲家

・1996年 渥美清 俳優

・1998年 吉田正 作曲家

・1998年 黒澤明 映画監督

・2000年 高橋尚子 マラソン選手

・2009年 遠藤実 作曲家

・2009年 森光子 女優

・2009年 森繁久彌 俳優

・2011年 FIFA女子サッカーW杯日本代表チーム(なでしこジャパン)

・2012年 吉田沙保里 女子レスリング選手

・2013年 大鵬幸喜 大相撲力士

・2013年 長嶋茂雄 プロ野球選手

・2013年 松井秀喜 プロ野球選手

・2016年 伊調馨 女子レスリング選手

~以上23人、1団体

 

そんな中、こんな方も…

【国民栄誉賞を辞退した人】

1983年、福本豊 プロ野球選手 

 

 

通算939盗塁の世界記録更新から、当時の中曽根康弘首相から授与を打診されたがそれを辞退。

 

翌日のスポーツ新聞は「そんなんもろたら立ちションベンもでけへんようになる」「呑み屋にもいけなくなる」とのコメントを一面で報じた。

 

関西人特有のユーモアから出た言葉だろうが、実際の心中は「王さんのような野球人になれる自信がなかった。記録だけでなく広く国民に愛される人物でないといけないと解釈した」と語っている。ユーモアたっぷりの野球解説で関西で知らない人はいないほど広く愛されている。

 

1989年、古関裕而(こせきゆうじ)作曲家。

数多くの軍歌、阪神タイガース「六甲おろし」、巨人「闘魂こめて」というライバル球団の応援歌、夏の甲子園大会歌「栄冠は君に輝く」、NHKなどのスポーツ中継のオープニングでよく聴く「スポーツショー行進曲」を作曲した凄い人物。こちらは、親族の意向で辞退したとのこと。

 

2001年、イチロー メジャーリーグ野球選手

米メジャーリーグで日本人初の首位打者に輝いたことから、当時の小泉純一郎首相から打診を受けたが

「国民栄誉賞をいただくのは光栄だが、まだ現役で発展途上の選手なので、もし賞をいただけるのなら現役を引退した時にいただきたい」と固辞。

更に、2004年シーズン最多安打記録更新の際も打診があったが、それも断っている。現役引退すれば100%確定の受賞者だ。でも、まだまだ先のことであってほしいと願う。

 

そして、独断と偏見でこんな人も…

【国民栄誉賞、なぜ贈られないの? という人】

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放送作家 石原ヒサトシ

放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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