話し手・聞き手が共通して認識できるものを指すときに使われる言葉「例の○○」。そんな事柄は多いようで少ないですが、双方が同じものを思い描いた時、そこはかとなく嬉しいものです。そこで今回は、みなさんと嬉しさを共有すべく、一部で「例の○○」と呼ばれているものを紹介します。
ゴージャスとエロチシズムの象徴「例のプール」
男性諸君ならセクシービデオで何度もこすられ、見覚えのあるプール。片面の壁が一面窓ガラス張りになっていて自然光がこれでもかと差し込む屋内プールで、敬意をもって「例のプール」と呼ばれています。
これは新宿御苑駅から徒歩8分ほどの高級マンション9階にある貸しスタジオ。(写真矢印)
このマンションは住居ブロックとスタジオブロックに分かれていて、テレビ番組で明かされたところによると、石坂浩二さんや市川崑さんが住んでいたこともあったそう。プールは横6.6m、縦3.2m、深さ1.2m。別にセクシー撮影だけではなく、普通のドラマ撮影にも使われています。ちなみに特徴的な窓ですが、これ、全開します。
間違って入ってしまいそう?「例のコンビニ」
こちらも貸しスタジオで板橋区、環七沿いにあります。セクシービデオやテレビ番組の再現VTR、映画などでコンビニが登場する際に使われるようです。
内装や備品もそれっぽいのが設置してある模様。外観は本物のコンビニっぽいので、間違って入らないように出入り口にはこんな看板も。
悩殺「例のセーター/例のタートルネック」
ちょっと前に童貞を殺すセーターなんてのが流行りましたが、そんな直撃ワードを使っては粋ではありません。そこいくと「例のセーター/例のタートルネック」は、趣のある言葉。これは、簡単に言うと胸がざっくり開いたタートルネックセーターをいいます。胸が開いていると言っても、胸の谷間が露わになる程度のざっくり感。胸がふくよかな女性に適したセーターでもあります。
アニメが起源?「例の紐」
ファッション系「例の~」といえば例の紐もあります。アニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」のヒロイン・ヘスティアの衣装にまとわりつく紐に由来します。これを説明するのは難しい……と言ってしまうと今回のテーマが崩壊するので解説してみます。
まず身長ほどの長さの細い紐を結び輪状にします。それを頭から被るようにし両二の腕で突っ張らせるようにして落下を防ぎます。ここで疑問。両二の腕の2つの支点では紐が落ちてしまいそうで心細い……。
しかしここで支点を補強するのがそう、巨乳。両乳房の下部(下乳ではなく頂点から麓までのやや山裾部)に食い込ませることによって、支点が発生し両腕と合わせ4点で支えるため落下しないのです。
また、腕を上げるなどの運動に対し、乳房も連動してアクティブに動くという巨乳強調に特化した紐が「例の紐」なのです。この用途やデザインは多くのファンに検証され、いつしか謎の紐は、例の紐と呼ばれるようになりました。
共通認識率高し?「例の肉」
かつてマンガ肉とも呼ばれていました。起源は判然としませんが古くは70年代のアニメ「はじめ人間ギャートルズ」に登場し、ドラゴンボール、ワンピース、テレビゲームのライフ回復アイテムとしても重宝される象徴化された肉。とはいえ、この肉には謎が多く、種類にはじまり、どのようにできていて、どこの部位なのかと、長らく愛好家を悩ませてきました。
結論から言うと、あのような肉がとれる動物はいないそう。しかしこれを現実のものにした企業が。ギャートルズ肉という商品名で例の肉を再現。しかしこの会社、倒産してしまいました。
……皆さんはいくつの「例の○○」がわかりましたか?ぼんやり見ていて「いつもここだなぁ」なんて発見した時、意外と地球のどこかで同じことを思ってる人もいるのです。先にも書きましたが、「例の」で通じると嬉しさがわいてくるので、今後も「例の案件」が増えることを望んで止みません。