台湾の音楽とカルチャーを紹介する『2018 TAIWAN BEATS』の開催記念キャンペーンが、東京都港区の「J-SQUARE」で行われ、台湾の人気アーティストCrowd Lu(盧廣仲)、Fire EX.(滅火器)、Sunset Rollercoaster(落日飛車)らがゲストとして登壇しました。
この開催記念キャンペーンは、同日(8月20日)、渋谷のライブスペース「WWW X」にて開催された台湾文化部 影視及流行音樂産業局主催の音楽イベント『2018 TAIWAN BEATS』に先駆けて行われたものです。
『2018 TAIWAN BEATS』は、2014年よりスタートした台湾の音楽やカルチャーを紹介する「TAIWANDERFUL」をリニューアルしたイベント。
出典 https://www.facebook.com/taiwanderful.jp/
台湾のロックバンド「1976」のボーカルで『2018 TAIWAN BEATS』のディレクターでもある阿凱(アーカイ)氏は「両国の友好関係を築いているのは音楽。このイベントを機に多くの情報を交換して交流を深めたい」と挨拶しました。
写真)阿凱(アーカイ)氏
3組のアーティストは、それぞれ夏フェス「SUMMER SONIC」をはじめ、多くのイベント出演やライブの開催など日本でも精力的に活動しています。なかでも、台湾で自ら音楽フェスを主催するFire EX.は「作り手として日本のフェスに参加し学ぶことも多い」と意気込み「台湾でもさまざまなフェスが開催されている。ぜひ、台湾のフェスにも参加して欲しい」とアピール。
写真)日本でも高い人気を誇る台湾を代表するメロディーメイカーCrowd Lu(盧廣仲/クラウド・ルー)さん。音楽だけでなく俳優業もこなし幅広く活躍中。
写真)2015年に台湾のグラミー賞と称される「金曲奨」にて最優秀歌曲賞を受賞したFire EX.(滅火器/ファイヤー イーエックス)さん。
写真)日本の各種野外フェスにも出演・来日公演も決定しているSunset Rollercoaster(落日飛車/サンセット・ローラーコースター)さん。
また、台湾でドラマに出演しているCrowd Luは、俳優と音楽の両立について質問され「どちらも同じ気持ちで取り組んでいる。台湾語で歌うのはドラマの影響もあるかも知れないが、自らのルーツを忘れない気持ちもある」と、どちらの活動でも皆様に楽しんでいただければ嬉しいとコメントしました。
ちなみに台湾のグラミー賞といわれる“金曲奨”は、中国語(北京語)、客家語(はっかご)、台湾語など言語別に受賞部門が分れており、言語による音楽性の違いが顕著なのが台湾の音楽シーンの特徴です。
来日する意味を聞かれると、8月6日に広島へ赴いたというFire EX.のsamさんが「1945年は日本だけだなく台湾も台北などで空襲を受けている。「原爆の日」に広島に行くことで平和について考えさせられるきっかけになる」と、両国の友好について想いを語りました。
J-POPやK-POPの影響をうける台湾C-POPは、日本人の耳にも馴染のよいメロディ。しかし、そこには台湾の複雑な歴史をバックボーンにとした“台湾の声”や“心”を歌い上げる独特の熱さもあり、国内外の音楽ファンから注目されています。
俄然、盛り上がっている台湾C-POP。ぜひ音楽を通じて、台湾文化に触れてみてはいかが。